1年の総括 | オタントニオのブログ

オタントニオのブログ

趣味は車、レース観戦、ラノベ、アニメ、小説、ゲームなど。発達障害当事者で、当初ADHDだと思われていたが後になって「特定不能の広汎性発達障害」と判明。

最近あまり個人のブログを書いていないが、年末なので何か書いてみたい。

 

最近何をやっているか

 

某大企業に入って2年目。そこで、とあるプロダクトのモバイルアプリのエンジニアをしている。

エンジニアと言っても、プログラムコードを書く時間は今までよりも減った。それよりも、プロダクトを今後どう変えていくかの議論とか、幕張メッセや渋谷の会場で開かれるようなイベントにブースを出展して説明係をやったりとか、そのブースの準備、自社ブログの執筆など、色々なことを担当するようになった。

 

プライベートでは、子ども(娘)が2歳11ヶ月になってたくさん喋るようになった。充実しているけれど、今後について考え出すとキリがないし、妻と相談する暇もない。話そうとするとすぐに子どもが遮ってくる。急に暇ができても、何を話そうとしてたのか覚えてない。みたいな日々なのでストレスを感じることも多い。それを最近家庭内Discordで解決しようとしている。

 

 

とにかく目の前のことに一生懸命で、それを楽しむ心の余裕がない。しかし、寝顔を見れるときは至福の瞬間かもしれない。

 

あと、家や児童館で子どもと遊ぶときは、自分は男兄弟で育ったので、今になって念願の妹ができたような感覚で過ごさせてもらっている。

 

言語化力が上がっている

 

仕事で色々なことをするようになって、必要な知識も昨年から劇的に変化している。今どき何かを学ぶ際に年齢なんか全く関係なく、みんな横一線だなと感じる。

 

ブースで来場者への接し方がわからなくて新卒1年目の人に助けてもらった。そのときの話し方が大変参考になった。新卒1年目は2000年生まれで、1987年生まれの自分とは干支が1周以上違う。でも、この会社に入ってくる人となると皆プレゼン慣れしている。学生時代に練習を繰り返してきたんだろうか。社会人デビュー当時の自分と比較すると雲泥の差がある。

 

でも、自分だって2016年の当事者会の運営に始まり色々な挑戦を経て、だいぶ話すことには慣れてきた。たぶん今でいう国立大学の2年次くらいのプレゼン能力はあると思う。

 

自分はプログラムコードを15年間書いてきたし、その中には国内シェアを取ったスマホのプッシュ通知システムや、某有名漫画雑誌の電子版アプリなども含まれている。それゆえ、コードを書く仕事では未知のことがあってもどうにかなると楽観的にやれる自信がある。喋る機会のほうがまだまだ未知である。

かくいう自分も後5〜6年すれば喋りのほうが慣れているであろうし、プログラムコードを書く仕事はどんどんAIのものになっていくので、これから伸ばすところは言語化力だと考えている。言語化力に関しては、今年1年でもだいぶ伸びたと思う。最初は急に話を振られて言語化ちょっと待ってくださいって感じだったが、最近はスパッと言い切って納得してもらえることが増えた。

 

目指す姿は、ITでやりたいことを聞いたら実現のために具体的なことを考えて周囲を説得する役割。その一環でシステムアーキテクトの試験に挑戦することも決めた。この試験は午後に論述があり、言語化の腕試しとして最適である。その足掛かりとして今年、応用情報技術者試験と認定スクラムデベロッパーの2つに合格した。

 

受験リベンジという意味合いもある。僕は高校も大学も第一志望に行けず、特に大学に関してはセンター試験で大ミスをしたにも関わらず、浪人を選択しなかった。受験というゲームで負けっぱなしのままである。ゲームは勝って終わりたい。

でも、大学で何かを学ぶつもりは今のところない。ならば国家試験だ!と。特にシステムアーキテクトは難易度が高く、今後やりたいことにもマッチしている。これに合格すれば、十分なリベンジだ。受かるまで挑戦しようと思っている。

 

ASD当事者として

 

そんな感じで、僕は2014年の発達障害の診断以来、むしろそれを自分の脳特性を把握しているという強みだととらえて、行動力にまかせて様々なことを経験してきた。

環境にとても恵まれたが、得意なことを見つけて環境を変えてきたということでもある。今それなりに花咲いたと思っている。

2回転職し、収入面では30歳からの6年間で2倍以上に。今年は妻も正社員に就職できた(これも本人の努力の賜物である)。それでも都内に住んで教育にお金をかけるとなると余裕は全然ないし、マイホームもまだ夢のものである。でも、自立どころか子どもを育てることまで現時点で叶っているので、もはや自分の特性は弱みや障害ではないと思えている。

 

確かに日々、周りの人はもっと早くできるけど自分はこれだけの時間がかかるってことは結構ある。特に日常生活部分でそれは顕著である。でも、そのかわり仕事では得意な部分を活かしてやれている。

障害のある側として色々なことを諦めたり調整してきた過去もある。高いレベルで競ってきた人々とは通ってきたルートがまるで違う。だからその歴史を十字架のように背負ってしまう状況もある。

たとえば、今年の春、ASDの診断歴でひと悶着あった。自分では健康だと主張しているにもかかわらずである。

ASDについてはIQの話になって自分はWAISを受けたことがあると言った程度である。それを意図せぬ受け取り方をされてしまった。こちらからもわかってもらうことに必要以上にエネルギーを割くつもりはないし、現職ではクローズにするほうを選んだ。

 

その代わり、ASDとしての視点で色々思うことはある。やっぱり自分は周囲と違うなと思ったり、同様の匂いを好む。そこで最近はQuoraというサイトで交流している。気になったことを気軽に質問したり、自分が答えられるものに回答したり、歴戦の猛者たちの回答を読んで学んだり。全て鵜呑みにするわけではないがとても学ぶところが多い。

 

来年について

 

あまり明確に目標を立てないが、4月21日のシステムアーキテクト試験には受かることを強く意識したい。また、昨年目標に立てていた運動系をリベンジしたい。今年は子どもが保育園に通い出してから、流行のウイルスだったり疲れだったりで体調不良に悩まされることがかなり増えた。リハビリしては次の何かが起こるという感じで、だいぶ走れなくなってしまった。でも、走ることさえできればきっと身体機能も走っていたころに戻る。今は時間の余裕はないが枠にとらわれない行動力があるのが強みなので、面白いことをたくさん始められればと思う。