第3章
つぶつぶクッキング誕生(16)
*本記事は、2002年発行『雑穀つぶつぶ食で体を変えるーおいしいから健康ー』(講談社+α新書)よりお届けします。
ラギ粉はサクサク感が新鮮
マスタードシードそっくりの粒のシコクビエは、
穂先が5本に分かれていることから
英語でフィンガーミレット、
インドではラギと呼ばれ、
今でもネパールやインドで主要作物として食べられています。
道ばたでも育つといわれる生命力の強さと、
殻がないのですぐに食用になるのが特徴で、
粉にひいて食べます。
ソバの次に火の通りやすい穀物で
熱湯で練るだけでも食べられますが、
鍋で火にかけながら練っては蒸らしてまた練ると、
おいしい赤茶色の「お練り」ができあがります。
もちもちっとした食感、
ぷるんとした生地が特徴です。
インドではこの「お練り」をムッディと呼んで毎日の主食にしています。
ラギ粉をパンやパンケーキ、クッキーに混ぜ込むと、
色もアースカラーになり、
ほかの穀物粉ではだせないサクサクッとした食感になります。
穀物の中で唯一アルカリ性で、
世界一消化のよい穀物。
インドでは離乳食や子どもの栄養強化食品として
国家的研究がすすめられています。
残念なことに、
日本ではほとんど栽培がすたれて
自家用につくっている人が何人かいるだけになってしまいました。
つづく
【ヒカルランドの新刊!】
大谷ゆみこ×岩崎信子の共著
無限大∞の雑穀パワーで
食・農・お金が循環する!
『一反(300坪)の雑穀畑×未来食で
楽々年収1000万超えの田舎暮らし』
【ヒカルランド出版】
知らない間に頭の中に刷り込まれている
根拠のないネガティブな先入観から
自由になろう!
『現代人の心と体の救命ボート
雑穀で世界に光を』
毎週配信!大谷ゆみこのYouTubeチャンネル「輝いて生きる」