第2章

雑穀はおいしい(9)

 

 

 

 

 

*本記事は、2002年発行『雑穀つぶつぶ食で体を変えるーおいしいから健康ー』(講談社+α新書)よりお届けします。

 

 

 

アメリカでは 10年以上前から、

 

「デザイナーフーズ計画」

 

という行政主導のプロジェクトができ、

 

 

 

全粒穀物を食全体の6割以上食べる

 

「食のガイドピラミッド」

 

というものを発表して指導を続けています。

 

 

 

宇宙食の研究開発をすすめる

 

NASA(アメリカ航空宇宙局)もまた、

 

雑穀のすぐれた栄養バランスに着目しています。

 

 

 

それまで雑穀として

 

ほとんど忘れられていた

 

インカの伝統の主食作物であるキヌアを研究し、

 

 

 

10年以上前に

 

完全な栄養バランスをもった

 

スーパーグレインとして宇宙食に指定、

 

 

二度にわたって「21世紀の主食」と発表しました。

 

 

 

アメリカやヨーロッパでは、

 

スーパーグレイン「キンワ」

 

として脚光をあび、

 

 

自然食品売り場に並べられ、

 

料理本もたくさん出版されました。

 

 

 

栄養成分表でくらべてみると、

 

キヌアの栄養バランスが

 

日本の雑穀とほとんど同じなのに驚かされます。

 

 

 

タンパク質は

 

日本の雑穀の中でいちばん多いキビよりやや多く、

 

 

脂質は

 

いちばん多いヒエよりやや多い、

 

 

繊維は

 

キビやヒエの半分くらいです。

 

 

鉄分は

 

いちばん多いアワより

 

やや少なく大麦と同じ、

 

 

カルシウムは

 

ヒエと同じくらいです。

 

 

 

 

NASAでは食物繊維が多いことと、

 

鉄分、カルシウムなどのミネラルの豊富さと

 

ビタミンE含有量の多さ、

 

 

そして

 

必須アミノ酸をすべて含んでいる

 

ことを取り上げています。

 

 

 

つづく

 

 

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