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< 未来食講座 23>
和語から読み解く料理のコトバ「飯(メシ)」
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③イネ、アワ、コメ、メシと変化する呼び名
「メシ」の前段階、つまり、
殻をとって調整した炊く前の粒が「コメ」です。
和語で意味を読み解くと、
「コメ」の意味は「コ=小さく凝縮した」「メ=生命発生の兆し」です。
そしてさらにコメの前の状態、
つまり脱穀した粒は「アワ」と呼ばれていました。
「アワ」の和語的意味は
この世界を創造する2つの力の一つ、
つながりと調和をもたらす女性性のエネルギーのことです。
それがたっぷり含まれている人間の食べ物がつぶつぶです。
5月に「アワ=種」を畑に蒔くと、秋には万倍の「アワ」が実ります。
畑で育っている姿が「イネ」です。
イネの意味は何度もあちこちに書いているし、
書籍「ごはんの力」にも載っているので調べてみて下さい。
さらなる感動があります。
米だけでなく、畑で育つ穀物は
みんな「イネ」「アワ」「コメ」「メシ」と呼んだと
『雑穀博物誌』(草川俊著)に出ていました。
私たちの遠い祖先は、穀物は生命のエネルギーが凝縮されて、
人間につながりと調和の女性性エネルギーをもたらす食べ物だということを知っていて
その通りの 名前で呼んでいたのです。
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