積水化学: TERRA
フィルム型ペロブスカイト太陽電池と営農型太陽光発電の実証実験に関する概要
積水化学プレスリリース2024年08月06日
実験の背景と目的
- 気候変動と脱炭素社会: 世界的な気候変動問題への対応と、2050年までの脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入が急務。
- ペロブスカイト太陽電池の特性: 軽量・柔軟なフィルム型ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった場所への設置が可能で、再エネ導入量の拡大が期待される。
- 営農型太陽光発電: 農業と発電を両立させる営農型太陽光発電は、土地の有効活用と環境負荷の低減に貢献できる。
- 実証実験の目的:
- ペロブスカイト太陽電池を営農型太陽光発電に導入するための最適な設置方法の確立
- レンズ型モジュールにおける発電効率の測定と予測値との比較
- 営農型太陽光発電下での農作物への影響調査
- ペロブスカイト太陽電池の軽量性を活かした新たな架台構成と施工性の検証
実験内容
- ペロブスカイト太陽電池の設置: 営農型太陽光発電システムへのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の設置
- 発電効率測定: レンズ型モジュールにおける曲面での発電効率の測定と、シミュレーション結果との比較
- 農作物への影響調査: ペロブスカイト太陽電池下で栽培する農作物の生育状況や品質の調査
- 架台構成の検証: ペロブスカイト太陽電池の軽量性を活かした新たな架台構成の検証
実験の意義と今後の展開
- 営農型太陽光発電の普及: ペロブスカイト太陽電池の導入により、営農型太陽光発電の導入が加速し、農業と再生可能エネルギーの両立が進む。
- 新規分野への展開: 遊休農地や耕作放棄地へのペロブスカイト太陽電池の適用など、新たな分野への展開が期待される。
- 脱炭素社会への貢献: 再エネ導入量の拡大を通じて、脱炭素社会の実現に貢献。
- 6次産業化: 太陽光発電と農業を組み合わせた「ソーラービール SORA ALE」のような6次産業化への取り組みも推進。
各社の役割
- 積水化学: ペロブスカイト太陽電池の開発・製造技術を有し、高い耐久性と発電効率を持つ製品を提供。
- TERRA: 営農型太陽光発電に特化した企業であり、ペロブスカイト太陽電池の営農型太陽光発電への導入に関するノウハウを持つ。
まとめ
本実証実験は、ペロブスカイト太陽電池の新たな可能性を拓き、再生可能エネルギーの普及と持続可能な社会の実現に大きく貢献することが期待される。
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ペロブスカイト太陽発電アドバイザー情報誌 Pervskite Energy Report
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