12条点検(外壁タイル等調査)の必要性と概要
12条点検の中でも、外壁タイル等の落下防止対策に関する調査は、特に重要なものです。なぜなら、外壁タイル等の落下は、近年、多発している建築物の事故の一つであり、死亡事故も発生しているからです。また、外壁タイル等の落下は、火災保険の適用外となる場合が多く、被害者や所有者にとって大きな負担となります。
12条点検とは
- 建築基準法第12条に基づく特定建築物の定期調査制度。
- 建築物の老朽化による事故防止を目的とする。
- 外壁タイル等の落下事故が多発しているため、外壁調査が特に重要。
外壁タイル等調査の必要性
- 人命に関わる: 外壁タイルの落下は、歩行者などに重傷を負わせる可能性がある。
- 経済的な負担: 火災保険の対象外となる場合が多く、被害者や所有者に大きな損害を与える。
- 法的責任: 12条点検を怠ると、罰金や民事訴訟のリスクがある。
調査対象となる建築物
- 高さ13m以上、延べ面積500m2以上など、特定の条件を満たす建築物。
- 竣工後10年以上経過している建築物。
- 外壁改修後10年以上経過している建築物。
- 部分打診等で異常が認められた建築物。
調査対象となる外壁の仕上材
- タイル
- 石貼り(乾式工法を除く)
- モルタル
調査方法
- 打診調査: ハンマーで叩いて、音や反響で剥離やひび割れを判断。
- 赤外線調査: 赤外線カメラで温度差を測り、剥離やひび割れを判断。
調査結果の分類
- 正常: 打診音が高く、反響がある。
- 疑問: 打診音が低く、反響がない。
- 異常: 打診音が変化し、反響がない。
12条点検を怠った場合のリスク
- 罰金: 100万円以下の罰金。
- 民事訴訟: 被害者からの損害賠償請求。
- 社会的責任: 事故発生時の社会的責任。
まとめ
- 12条点検は、建築物の安全確保のため、法的に定められた義務。
- 外壁タイル等の落下防止対策は、人命に関わる重要な問題。
- 定期的な外壁調査を行い、必要な補修を行うことが大切。
- 12条点検を怠ると、多大なリスクを伴う。
参考:
日本全国のタイル外壁マンションの棟数 数百万棟規模 <タイル外壁トラブルは数万棟か>
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