次世代薄型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」社会実装に向けた連携協定
概要
- 神奈川県、ペクセル・テクノロジーズ、マクニカが連携協定を締結
- 2年間で、県有地などで実験を行い、エネルギー管理システムの構築を目指す
- 神奈川県が再生可能エネルギー技術の行方の占う舞台となる
協定内容
- 神奈川県が公共施設や県有地などを実験場として提供
- マクニカが蓄電技術を応用したエネルギー管理システムを構築
- ペクセル・テクノロジーズがペロブスカイト太陽電池を提供
ペロブスカイト太陽電池の特徴
- 薄く折り曲げたりできる
- 従来の太陽電池パネルより軽く製造できる
- 発電素子の製造コストが低い
- 材料に使われる鉛は日本に豊富にある
実証実験の目的
- ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた課題を検証
- 有害な鉛の無害化など資源の回収方法を検証
- 太陽電池の製造から販売、安全な回収までのモデルを構築
期待される効果
- エネルギー革命の起こ
- エネルギー安全保障の強化
- 神奈川県の再生可能エネルギー技術の発展
今後の予定
- 2年間の実証実験を行い、成果を検証
- 実用化に向けた課題を克服
産経新聞
次世代の薄型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の社会実装に向け、同電池を開発した桐蔭横浜大の宮坂力特任教授が代表取締役のペクセル・テクノロジーズ(川崎市)、半導体商社のマクニカ(横浜市)、神奈川県が連携協定を結んだ。県有地などで実験を行い、エネルギー管理システムの構築も目指す。
県、横浜市がそれぞれ同電池の実証の枠組み作りを進めており、本県が再生可能エネルギー技術の行方の占う舞台となりそうだ。 協定は2年間で県が公共施設や県有地などを実験場として提供し、マクニカが蓄電技術を応用したエネルギー管理システムを構築することなどを盛り込んだ。
宮坂氏は「神奈川は山あり、都市あり、海ありで、実証実験をするのにこれほどいい場所はない」と語った。
同電池は薄く折り曲げたりできるのが特徴。従来の太陽電池パネルより軽く製造できるため、ビルの壁や車の外装などはもちろん、服の一部として装着することもできるようになるという。宮坂氏によると、発電素子の製造コストが低い上、材料に使われる鉛は日本に豊富にある資源となる。
現状の太陽光パネルは中国企業の安価な製品が市場を席巻し、世界各国の再生可能エネルギーの普及戦略を左右するまでにいたっている。
同電池の実用化が進めば、エネルギーの安全保障にもつながる。 実証実験では有害な鉛の無害化など資源の回収方法についても検証する。
鉛は自然環境への影響から敬遠されてきたといい、宮坂氏は「太陽電池の製造から販売、安全な回収までのモデルを作っていきたい」と語る。
黒岩祐治知事は「わくわくしている。エネルギー革命が起き、今までの概念が変わる」と期待する。
県は昨年12月に日揮(横浜市)や京都大発ベンチャー企業のエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)と、実用化や普及啓発に関する連携協定を締結した。横浜市も昨年2月、桐蔭横浜大を運営する桐蔭学園と連携協定を締結し、発電の実証実験や関心のある企業との連携などを進めている。
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