10月三連休での秘境百選巡り
今回は友人Kちゃん同行ってことで
お互いの嗜好も盛り込んだ行程に
その共通の趣味は
『廃墟』
5月の天人峡温泉ですっかり虜に
新しい建築はカネで作れても
廃墟の完成には途方もない"時間"が必要で
その果てに見せる神秘的な姿ったら
なんとも云えぬノスタルジーでねぇ
と、同時に今年で発生から11年経つ
東日本大震災に初めて向き合ってきました
2011.3.11. 2:46PM
当時は青山のオフィスビル19Fにおり
この世の終わりかと思う激しい揺れ
自宅まで2時間ほどかけ歩いて帰り
ようやくTVで事態を把握した際の衝撃
被災地は首都圏なんかじゃなく東北
街に押し寄せる津波映像に言葉を失い
人間の無力さを痛感する反面で
着実に復興へ向かう人間の力
11年経った今の被災地の姿を拝みたく
また決して当時の記憶を忘れることなく。。
というワケで旅の軌跡をドーンっと
DAY1 - 10.8.(土)
09:10 - 盛岡駅到着ぅ~
10:30 - 松尾鉱山跡
旅の初日、先ず向かうは松尾鉱山跡
19世紀末~1969年まで存在した
当時は東洋一といわれた硫黄鉱山
いい具合にガスった山道の先に
忽然と現る鉄筋アパート群廃墟
令和の今日に残存するのは
このアパート廃墟群のみ
立入禁止で遠目に拝むのみですケド
それでもゾクッとくる佇まいは
国内指折りの廃墟の名に馳せない
圧倒される存在感デシタわ
12:30 - 尾去沢鉱山跡
続いては秋田の尾去沢鉱山跡へ
野放しの松尾鉱山跡とは対照的に
昭和感残す観光スポット的仕上がり
入洞料¥1,000奉納しいざ突入ぅ
廃墟感は薄いと思いきや
これが思いのほか衝撃的で
よくもまぁこんな山ン中に
銅脈探し当てたわねっつう執念と
縦横無尽に張り巡らされた坑道に
縦は高さ300mにもなる銅脈採掘
当時のその労力とエネルギーたるやっ
中央部に位置する洞窟神社
ココから先の特別コースは
事務所&休憩所を核とした
マネキン&復元レプリカ三昧で
昭和感溢れる華やかな仕上がりに
ただ搬出用のトロッコや
搬出用リフトは当時のまんまで
リアリティも充分味わえますよぉ
予想以上に見所満載で
気付けば1時間ほど経つワケですが…
中年2人はそろそろ限界なワケで…
坑内12℃前後って書いてたケド
体感的には5℃くらいの冷えっぷりに
最後はそそくさと撤収ぅ~~
15:35 - 八甲田山
18:20 - 青森県むつ市で1泊ぅ
夕飯はホテルでお薦めされた善さんへ
美味しっ
DAY2 - 10.9.(日)
8:10 - 恐山
11:00 - 仏ヶ浦
16:30 - 浄土ヶ浜
今宵のお宿はグリーンピア三陸みやこ
1泊2食付で\12,500と高コスパで
夕飯はアワビステーキやら
(↑これだけで\3,000いきそう…)
岩手牛やらお造りやらの会席コース
コスパさいこぉ~
DAY3 - 10.10.(月祝)
8:30 - 龍泉洞
前夜は21時過ぎには寝落ちし
翌朝6時前には起床した中年コンビ
暴風雨のなか営業開始直後に
日本三大鍾乳洞『龍泉洞』へ
尾去沢鉱山と似たようなエントリーも
やはり手掘りと自然の造形は
まるで異なるモノでして
鉱山跡とは比較にならない時の経過が
創り上げた神秘なる芸術
特に圧巻だったのが
水深約100mもある地底湖
その蒼の深みたるやハンパなく
地中の果てまで吸い込まれそうな
恐怖感すら覚えたモノでござんした
9:30 - たろう観光ホテル跡
秘境&廃墟等々一般的観光を終えまして
旅の最後は震災遺構を巡ってきました
まずは田老町に残るホテル跡
津波は4階まで迫ったようで
11年の風化もあるでしょうケド
その脅威を目の当たりにし
改めて自然の猛威を痛感しました。。
11:15 - 陸前高田市
旅の最後は陸前高田市に在る
東日本大震災津波伝承館へ
震災当時の映像上映や
復興までの様子がパネル化されており
涙無しには見られない施設。。
小1時間ほど改めて震災と向き合うと
雨は上がって復興祈念公園を散策
震災後に造られた堤防の上に在る慰霊碑
そこから海を拝むと新たに植樹された
陸前高田の象徴・松原が健気に育ってます
敷地内にはユースホステル跡が残され
新たに保全された奇跡の一本松
かつてのようにココに街が再建されるのか
今見てる景観が完成形なのか。。
今日巡ったところはほんの一部に過ぎず
当時の状況~復興の軌跡を学ぶべく
宮城~福島も巡ってみたいものです
神妙な面持ちで陸前高田をあとにし
一ノ関駅にて車を返車し
14:51発の激混みやまびこ64号にて帰京
鉱山跡~恐山~石の造形~震災遺構と
未知の世界と存分に触れ合った
3日間の東北旅行でございました[完]