こんにちは!理学療法士の徳永です
本日は前回の「ロコモ」の紹介の続きで
「こどもロコモ」
について改めてご紹介させていただきます!
近年、子どもたちの運動のやり過ぎによるスポーツ障害と、食べ過ぎによる肥満など生活習慣の乱れから来る運動不足の2極化が問題になっています。
こうした子どもの食事や運動など生活の基本は本来、家庭や学校で築かれる筈です。
しかし食事面では、核家族化が進み、両親が共働きとなり3食をしっかり食べるという習慣が薄まってきています。
また運動面では、ゲームの普及と外遊び場が少なくなったことなどにより、子どもが外で遊ばなくなり、運動不足の子どもが増えています。
一方栄養過多・運動不足で太る子だけでなく、低栄養・痩せ過ぎも問題です。
メタボに対する誤解もあり痩せることが良いことだとして、骨量を蓄えなければならない小学生高学年にまでダイエットが入りこむようになってきました。
こうした状況下危惧されるのは、生活習慣が改善されないまま大人になり、内臓疾患であるメタボや運動器疾患である骨粗鬆症等ロコモの予備群を増やしてしまうことです。
驚くことに子どもたちの運動器の現状は、片脚でしっかり立つ、手を真っすぐ挙げる、しゃがみ込む、背骨を前屈するなどの基本動作のできていない子が急増しています。
そして物を投げる動作ができない、自身の倒立はおろか倒立する子を支えられない、廊下の雑巾がけの際に手で支えられず前歯を折ってしまうなど、少し前の時代には考えられなかったことが起こってきています。
(全国ストップザロコモ協議会HPより)
と、インターネットでも紹介されています
では実際、臨床での印象はというと。
(あくまで印象です。正式な統計などはしていません)
コロナウイルス感染拡大に伴う自粛生活が本格的に始まったのが3月ごろで、
ほとんどの学校が登校を取りやめていました
そして徐々に再開したのが6月ごろだったかと思います
登校再開から1−2週間遅れて徐々に部活動も再開し始めたようでした
その頃から当院では学生の患者さんが続々と来院し、
経緯を聞くと多くの方が「運動を再開して」と話していた印象があります
上記した「スポーツやりすぎタイプ」と「運動不足タイプ」
コロナウイルスの影響では「運動不足」に加え
「復帰準備不足」が原因でこどもの怪我が増えていたように感じました
こどもの怪我が増えている=こどもロコモが増えている
とは言い切れませんが
自粛生活中の活動量低下、なにか関連があるのでは。。。
おとなのロコモと同様に
こどもロコモにも5つの運動テストがあります!↓
(全国ストップザロコモ協議会HPより)
ぜひチャレンジしてみてください
ひとつでもできない場合、ロコモと言えるかもしれません
気になる方は全国ストップザロコモ協議会のHPをご覧になってください
大人ではお馴染みの生活習慣病
こどもの健康状態も日々の生活、社会情勢の変化に大きく影響されているようです
こどもが大人と違うのは、
自己管理が十分にできないこと だと思います
(まあ実際には大人にも難しいところなんですが(笑))
どうしてもご両親や身近な親しい大人の方の協力が必要です
まずは我々大人が正しい知識をつけることで
こども達の健康を守ってくことができればなと考えております!
今後も皆様の健康に関する有益な情報を
発信してまいりますので
よろしくお願いいたします!\(^o^)/
最後まで読んでいただきありがとうございました!