こんにちは
理学療法士の徳永です
今回は連載企画
PTお助けinformation「体重」第3部 です!
おまたせしました!
だいぶ間が空いてしまいました!笑
頑張って調べましたのでぜひ最後まで
ご一読いただければと思います!!
ではいきましょう!(^^)
効率的に脂肪を燃やすため
私たちは運動をオススメします!
これから山程お話していきますが
まずは強調して言いましょう。
「運動は大事です!!!」
そんなの当たり前でしょ。と言いたくもなりますが。
なんとなくではなく、過去の研究結果も交えて
お話していきたいと思います
ただ単に、「ウンドウ、ダイジ」
と言っているだけでなく
いくつか抑えておくPointがあります
①食べすぎは論外。エネルギーバランスが大前提
②運動のタイミングは、「朝食前」がベスト
③運動は、有酸素運動でも無酸素運動でもいい
④脂肪燃焼を効率よくするのは筋肉!
では1つずつお話していきましょうヽ(`Д´#)ノ
【①食べ過ぎは論外、エネルギーバランスが大前提】
「脂肪を燃やすには運動しなきゃいけない」
「運動すれば体脂肪が減る」
一般常識っぽいですよねー
そうでしょ?と思う人がほとんどではないでしょうか
これは、半分あっていて、半分間違っています
16人の成人(男性8名,女性8名)を
対象に行った研究(Melanson et al. 2002)では
1日座位中心で過ごす日 VS 1日の中で運動を行う日
どちらがより脂肪を燃やしてくれるかを比較しました
設定した条件は、どちらの日も
24時間のエネルギーバランス※が保たれた状態で行われました
(※エネルギーバランスとは、摂取エネルギーと消費エネルギーが同じ量であること。つまり、運動日は座位中心日に比べてエネルギーを消費するのでその分摂取するエネルギーも多くなっています)
結果は、「どちらにも差はない」ということでした
この研究からなにが言えるかというと、
どんな状況でも 運動=脂肪を燃やしてくれる
というわけではない、ということ
運動の有無よりも大事になるのが
エネルギーバランスなのだと言われています!
もっとわかりやすく説明します
摂取したエネルギー < 消費エネルギー
だと脂肪を燃焼しやすくなる
運動自体に脂肪燃焼効果があるのではなく
運動は消費エネルギーを増加させているに過ぎない
ということです
この辺のお話は
過去のBlogでも紹介させていただきました内容と同じですね
これを踏まえると
やはり運動だけではなく食事(摂取エネルギー)、
つまり食べすぎには注意しなければなりません
【②運動のタイミングは、「朝食前」がベスト】
では、今度は運動のタイミングについて。
いっぱい運動して消費エネルギーを増やせば
痩せやすくはなりますが。。。大変ですよね
なんかもっと楽に同じ運動量で痩せやすくならないかしら。。
ということで、
1日の中で
一番痩せやすい運動のタイミング
っていつでしょうか
正解は「朝食前」です(一般的な生活リズムなら)
ある研究では、
1.朝食前 VS 朝食後(対象:9人の男性)、
2.朝食前 VS 昼食前 VS 夕食前(対象:10人の男性)で
24時間における脂肪(脂質)の燃焼具合を比較しました(Iwayama, 2016)
結果は、どちらの研究でも
「朝食前」が有意に脂肪を燃焼させました
理由は、
食事間の時間が1番長いからと考察されています
食間の時間が長いということは
貯蔵エネルギーが比較的減少している状態です
そこにさらなる消費エネルギーの増加を狙い運動することで
身体は脂肪を燃焼させて
エネルギーを生み出そうとするようです
(Horowitz et al. 1997, Whitley et al. 1998)
と、長文になってしまいましたので
今回はここまでにします!
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました!(^^)
③、④はまた次回お話させていただきます!
それでは( ・・)/~~~
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参考文献
1.Melanson EL et al. Effect of exercise intensity on 24-h energy expenditure and nutrient oxidation. J Appl Physiol. 2002; 92: 1045-1052.
2.岩山海渡.朝食前の運動が24時間の脂質酸化量に及ぼす影響.2016.
3.Horowitz JF, MoraRodriguez R, Byerley LO et al. Lipolytic suppression following carbohydrate ingestion limits fat oxidation during exercise. Am J Physiol. 1997; 273: E768-E775.
4.Whitley HA, Humphreys SM, Campbell IT et al. Metabolic and performance responses during endurance exercise after high-fat and high-carbohydrate meals. J Appl Physiol. 1998; 85:418-424