キングコングの西野さんが議論にあげていた『天王寺区の無報酬デザイナー問題』。
このニュース覚えてらっしゃいますでしょうか?
今から4年前、天王寺区が、区の広報デザイナーを募集したアレです。
問題となったのは、期間は1年間で、「作品にデザイナーの名前は明記する」としたものの、金銭的な見返りは一切ナシ。
つまり、「タダで働いて」です。
これに対しては、プロ・アマ問わず、大変な批判が集中し、即刻、天王寺区は募集を取り下げたのでした。
西野さんは無償で活動して多くの人に知ってもらえば、その後稼げるようになる。だから無償化は悪いことではない。とおっしゃっていましたが、同意するが少し順番が違うと思いました。
批判したデザイナーさんは【この公募が成功したら、その他の自治体、団体が「あのデザイナーが天王寺区に無償で雇われたんだから、皆さんも無償でやってね」と言い始める】となるのが怖かったんじゃないかとおもいます。
もし、業界が無償でサービス提供するのが流行ったとすると、業界の慣習に守られていた(言い方悪いですが)実力のないデザイナーは脱落するでしょう。
ただ、実力のあるデザイナーも稼げなくなりますよね。実力主義を守るには、「ダイレクト課金」等個人でお金を稼げる仕組みを浸透させないとダメだと思います。
良いサイクルにするには無償化は早かった。
業界無償化→有名→でも個人での稼ぎ方わからない
ではなく
個人で稼げる仕組みを浸透→業界無償化→有名→もっと個人で稼げる
にすれば良いサイクルになる。
まず、一円でもいい。まず、個人で稼げる仕組みづくりをしよう!ここから新時代が始まる。