十月の閑話休題です。
2025年10月のテーマ
「クリスティー関連本」
でおすすめしてまいりました。
本屋さんでは基本、新しく出た本を多く取り揃えてあるので、今回おすすめした類の本には発売されてしばらくの間しかお目にかかれません。つまり、その時期に本屋さんで出会わなければ知らないままってことが多いです。
だから、私がクリスティー関連の本に出合うのはもっぱら図書館の海外文学の棚付近。
図書館だと何年も前に発行された本もおいてありますからね。
それにたぶん、私みたいに借りている人も一定数いると思います。
前に読んだ本が棚にないこともしばしばなので。
見つかってなかった原稿が出てくるという奇跡がない限り、本家クリスティー作品の新作が出ることはない…という状態では、こういった関連本で未読のものをみつけると心躍ります。
まだまだ私の知らないクリスティー関連本があるだろうし、それらをたくさんみつけられたら、またこのテーマで書くかもしれません。
それでは、タイトルの『「しゃばけ」アニメ化!』の話にまいりましょう。
以前記事に書いた、時代小説の「しゃばけ」。
以前に実写ドラマ化されていましたが、私は観ていませんでした。
たぶん興味の方向が別のところに行ってたんだな…。
で、今回の記事に書くにあたってちょっと調べてみたら、テレビドラマ化以外にも、舞台化されていたり、Webアニメ化されていたりしていてびっくり。
当然どれも観ていないので、今回は2025年秋アニメの「しゃばけ」のことしか書けませんので、あしからず。
この記事を書いている時点で、アマゾンプライムで第4話まで観ることができます。
そもそも、アニメ化を知ったのも、子供がアマゾンプライムで観たいアニメを探していた時にたまたま「しゃばけ」が目に入って、「んんん~…これはあの『しゃばけ』かな??」と気づいた次第でまったくの偶然でした。
試しにつけてみたら、これがなかなかいい。
原作の持つゆったりとした雰囲気がちゃんと生かされている。
妖怪たちのデザインも、文庫本表紙絵に描かれているものを踏襲している。
江戸の日常風景を丁寧に描写されている。
例えば、大工の道具箱の担ぎ方、そろばんを扱う手、暖簾をくぐるときや菓子を食べるときの何気ないしぐさ…など、昔の時代劇の世界(実際の江戸時代の様子は見たことがないので)。今とは違う人の動きをアニメで細かく表現されているので、時代劇を見慣れた世代はしっくりくると思いますし、時代劇をあんまり知らない世代にはほんとに観てほしい、そんでもってもっと時代劇に親しんでほしいと思います。
しゃべり方や言葉遣いにも気を配ってあって、主人公の若旦那がゆっくりしゃべるのはキャラクターだとしても、他のキャラクターも昔の時代劇に比べればしゃべり方はゆっくりめだと思います。
今の若い人は倍速再生でドラマを観たりしますし、漫才師も昔に比べれば早くしゃべります。音楽のJポップだってテンポが速いし、歌詞も詰め詰めで早口なので私には聞き取れないこともしばしばです。
だけど、このアニメに関しては昔の時代劇よりはゆっくりめ。
原作の雰囲気を出すためというのも考えられるけど、作中で話されている言葉遣いが、今の若い世代にはなじみが薄いのでわかりやすいように配慮してあるのではないかと私は思います。
作中では時代劇特有の江戸っ子言葉みたいなのがたくさん出てくるからです。(江戸っ子言葉って伝法で早口なイメージです。)
例えば、「こりゃあ、いけねえ。長っ尻(ながっちり)になっちまった」なんて言ったりするのですが、耳で聞いただけで"ながっちり"ってぱっとわからない人もいると思います。文章だと漢字でなんとなく想像がつくところもありますが、音だけだとそれもない。知らない言葉だと、聞いた時にシュチュエーションから意味を想像する作業が知らず知らずのうちに行われるので、そのための間をとっているのかなと感じました。
作り手の方々の努力が原作の良さを引き出していると感じられる作品になっていました。
ほんっとに、時代劇になじみがない人に観てもらって、時代劇の面白さを知ってほしい。
なので、家で子供たちに何とか観てもらおうとしたのですが…空振りでがっくりしています。
各自毎日忙しく、自分が観たいアニメを観る時間や読みたい本を読む時間を捻出しているので、その時間は自分が観たいアニメを観たいよ!ってことでした。そりゃそうだ。でも母は観てみてほしかったんよ。
テレビのどこの局がやっているのか、何曜日のどの時間に放送しているのかも全く知らないで配信で観ている私が言うのもなんですが、ご興味のある方はご覧になってみてください。
さて、来月のテーマの話に移りましょう。
アニメの話をしたからというわけではないですが、
2025年11月のテーマ
「私が何度も読んでいる漫画」
でおすすめしたいと思います。
何度も繰り返し読んだ漫画はもちろんたくさんありますが、大人になってから出会い、ここ十年ほどの間で何度も読んだ漫画となるとすごく限られます。
今までに、クリスティー作品をはじめとして何度も読んでいる小説についてはたくさん書いてきましたが、そういえば漫画のことは書いてないなあ…というわけでこのテーマにしてみました。
小説に比べると漫画は読む量がめっきり少なくなってしまったので、私の知る作品なんてほんの僅かではありますが、ご興味ありましたら覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)
