七月の閑話休題です。

 

2023年7月のテーマ

「子供と一緒に読みたい児童書」

 

でおすすめしてまいりました。

"昔からある児童書"をおすすめしようとしたら、後半はどうしても"自分にとって懐かしい本"を選んでしまいました。

その中で気づいたのが、好きだったという気持ちは覚えているのに、内容は忘れてしまっている…という不思議。

つくづく、人間は忘れる生き物なんだなあと実感しました。

(ものすごく記憶力のいい方も中にはいらっしゃると思いますが、人類全体でみるとそれは稀有な能力だとおもっていますので。)

近年出版されている児童書も面白いものがたくさんあるはずなので、また開拓してみたいと思います。

…私の興味の方向がマッチしたタイミングで…。

 

それでは今回のタイトルの話題とまいりましょう。

今年の春ごろ、久しぶりに読書欲の高まりを感じて浮かれている…もとい、楽しい、と書きました。

 

 

あれから三か月。

現在も持続していて我ながら驚くばかりです。

シリーズ物を何巻も続けて読んだり、新たに山村美紗さんの本を10冊近く入手したり、図書館でとある著者の方の本をまとめて借りたりと、相変わらずとっ散らかった読み方をしているのですが、一時期積読がどんどん減っていったこともありました。

そのくせ、次の月のテーマを決める段になると、何にしようか迷う上に、テーマに合った本がパッと出てこない。

矛盾しているような気もしますが、気ままにあちこち読んでいると、読み終わったばかりの作品には共通項がなく、一つのテーマとして結びつかないのです。

なので、たくさん読んでるはずなのに、テーマや作品は最近読み終わった本というよりは、過去に読んだ作品からのチョイスになりがちで、ブログを書くときに効率の悪さを感じています。

読みたてぴちぴちだと記憶も鮮明だし、感動も色あせてないですからね。

まあ、逆に考えると長時間寝かせたうえで良かったと思える本を選んでいるということで、これはこれで悪くないのかもしれませんが。

 

ところで、なんでこんなに読書欲が継続しているのかなあ、ということについて今回は考えてみました。

実は今年の春先、私の生活のリズムが大きく変わる転機がありました。

その結果、知人・友人も含めて"家の外の人間"達と話す時間がぐっと減りました。

家の中でも、時間を取られる"やらなくてはいけない"作業が減りました。

つまり、一人で過ごせる自由な時間が増えたのです。

多分それが読書欲が高まった原因の一つ。

そして、それが継続しているのは、多分上記の「他人と話す時間の減少」が関係していると思います。

私の場合、読書をしているとき、どんなにストーリーに没頭していて、主人公と自分を一体化させて読んでいたとしても、頭のどこかでは作品を俯瞰している自分がいることを感じます。

そしてその俯瞰している自分は、作品の感想を心にとどめたり、登場人物の意見に反対したり、作品に対して何らかの気持ちを抱いています。

それって、作品と対話しているんじゃないのか?と思うわけです。

簡単にまとめると、リアルで人と対話する時間が減った分、本と対話することで心を満たしているのではないか、ということです。

あと、もう一つ上げるとすると、「読書することによって新しい情報がインプットされることを、脳が楽しんでいる」という気がします。

たくさん覚えなくてはいけないことがあったり、新しい環境に慣れなくてはいけなかったりして、無理やりたくさんの情報をインプットしようとすると、私の頭はパンクします。パニックになりがち。

インプットが楽しいのなら、多分、少し前よりもちょっと余裕ができたんじゃないかなと思います。

トータルで考えて、読書欲が継続しているのは、今の私が割と満たされていることの裏返しなのかな、と。

 

ここまで書いてきて考えたのですけど、どうやら私は読書によって自分の状態を測っているところがあるようです。

自分のコンディションを知るのに、読書の状態から考えるのってあまり一般的ではないかもしれませんが、少なくとも私にとっては有効です。

そのうち、このジャンルの本をよく読んでるから今はこういう気分なんだな、とか、このジャンルの本を読めば現状から脱する手掛かりになるな、とか、わかるようになれば役に立つんですがね。

実際にそんな感じで自分に本を処方しているよ、という方がいらっしゃれば教えてくださるとうれしいです。

私が実践できるかはわからないですが、参考になると思います。

 

さて、そろそろ来月のテーマの話とまいりましょう。

 

2023年8月のテーマ

「熱い勝負を体験できる本」

 

でおすすめしたいとおもいます。

物語の盛り上がりどころで勝負が繰り広げられるお話ってたくさんあると思うのですが、漫画と違って小説などでは、視覚的にすごさを訴えることはできず、文章で状況を説明して読者の中に緊張感を生み出したり、威力の大きさをわかってもらったりしなくてはなりません。

書き手にテクニックがなければ、読者に面白みが伝わらないと思うのです。

そこで、勝負の場面が手に汗握って面白かった、とか、これは名勝負だった、とか、そういう作品をチョイスしてみたいと思います。

暑い季節だけに、なんだか熱い作品が読みたくなってしまい…ただそれだけの動機です。

よろしければ覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)