3月の閑話休題です。
2023年3月のテーマ
「花といえば…な本」
でおすすめしてまいりました。
3月に入ってぐっと春めいてきたので、気分とテーマが一致していた一か月でした。
先週は雨の日が多くて、花散らしの雨だなあと心沈む日々でもありましたが、今週は晴れ続きで気分一新。
現金なものです。
第二回では山村美紗さんの本をおすすめしましたが、その記事でも書いた通り、山村美紗さんのミステリーには花をテーマにした作品が他にもたくさんあります。京都にある寺社仏閣には見事な庭園を備えているものも多く、その寺の代表的な花の名で呼ばれるものも多いようです。山茶花の寺とか、桔梗の寺とか。
鎌倉にも紫陽花の寺とかありますよね。
寺社仏閣と花は切り離せないものと考えると、京都が舞台の山村ミステリーでは必然的に作品への花の登場度合いが高くなるのかもしれません。
もちろん、作者が花に関心がなければわざわざ作品に絡めて登場させることもないわけで、山村作品が華やかで情趣豊かに感じられるのは、作者の興味関心が作品に現れた結果と言えるかと思います。
さて、この辺で今回のタイトル「どこから手を付けようか決めかねている春」の話とまいりましょう。
前回の閑話休題で書いた続きとなりますが、年末年始に買い込んで読み漁っていた山村美紗さんの本がついに底をつきまして、積読になっていた作品たちに手を付ける絶好の機会が訪れました。
また、春の訪れが"新しいことやってみたい"という気持ちにもさせてくれていて(←単純なんです。)、今ちょっと、あれも読みたいこれも読みたいと久々に読書欲の高まりを感じています。
積読本はもちろんのこと、図書館や本屋で未知との出会いを試してみたい気持ちもありますし、今流行りの本を手に取ってみようか、それとも延ばし延ばしになっている古典の名作に取り掛かってみようかと目移りが激しい状態で、方針が決まるまでとりあえずは積読になっていたお気に入りの作家の新作本を読んでいます。
家の本棚を眺めていると、久しく読んでいなかったお気に入りの本を再読してみたくもなったりして、収拾がつきません。
ここしばらく読書時間が減っていたので、珍しくハイな状態というか、舞い上がっちゃってるというか…。
春って人を馬鹿にさせるんですかね?(季節のせいにしたいだけで他意はありません。はい。)
読書好きの皆さんは、こういう気持ちになることってないですか?
基本的に読書はとても個人的な楽しみで、他者と共有することが難しい趣味だと思います。
本が好きといっても人によって読んでいるジャンルも多岐にわたるし、同じ作品に対しての熱量も感じ方も人それぞれです。
自分以外の読書好きの人たちが本に対してどんな気持ちを持っているのか、どこが好きで、どんな動機で読むのか想像してみてもあっていない気がするので、たまに孤独な趣味だと感じることがあります。
自分一人で気持ちが盛り上がっていると実感するのは孤独で、今回は(も?)気持ちの吐き出しみたいな記事になってしまいました。ちょっと反省。
とりあえず今月は気分の赴くままに本を手に取ってみようかなと思います。
願わくば情熱の炎がしばらく消えないでいてくれますようにと願うばかりです。(5月病の訪れに影響を受けるかも。)
それでは、来月のテーマとまいりましょう。
2023年4月のテーマ
「はじまりの物語」
でおすすめしたいと思います。
長いシリーズ物だったり、物語自体が長くて何巻も続いていたり、そういう長編作品の"すべてはここから始まった"的な本をおすすめしたいと思います。
私はどちらかというとシリーズ物や長編が好きなのですが、そういうお話の最初のエピソードって、人気が出たらあわよくばシリーズ化したいという感じで完結しているものや、最初から長編の構えで伏線を仕込んであるものだったりと様々です。
新学期が始まる季節ということもありますし、色んなパターンの"これははじまりの物語としてよかった!"という作品をおすすめしてみたいと思います。ご興味ありましたら、覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)