さて、二月の閑話休題です。

 

2020年2月のテーマ

おいしいものがたくさん出てくる本

 

でおすすめしてきました。

 

お料理を紹介することをメインとした本ではなくて、あえて小説を選んでみました。

候補としては、池波正太郎さんの「剣客商売」シリーズの中に登場する食べ物を再現したレシピを紹介する「包丁ごよみ」なんかも考えていたんですが、本の趣旨が料理になっているものだったので、外しました。

この種の本としては、「赤毛のアン」に出てくる食べ物のレシピ集なんかもあるようですね。(私は読んだことがないですが。)

 

私は小説や物語の本を読むことが圧倒的に多いのですが、おいしい食べ物がたくさん出てくる本というのは、読んでいて自分も食欲が刺激されます。文章で読んでいるだけなのに、本に登場する食べ物を想像すると、においや味まで想像してしまいます。

小説や物語に登場する食べ物というのは、たいていの場合本筋とは無関係です。

主人公が料理人を目指しているというような場合や、推理物で食べ物に何か入れられていたという場合は別ですが、本筋が食べ物とは関係ない場合のほうが圧倒的に多く、登場人物の日常を切り取った場面の彩として"食の楽しみ"があるような気がしています。

食べ物は登場人物の嗜好を表しますし、時には経済状況や時代背景をのぞかせてくれたりもします。

なので、私は小説の中に出てくる食べ物をついついチェックしてしまいます。

 

今回、おいしい食べ物が出てくる本として紹介したものはすでに絶版になっているコージー・ミステリの本が多くなってしまいました。

入手するのが難しいものに偏ってしまったことは、よくなかったなと反省しています。

しかし、ご紹介したコージー・ミステリたちは、本筋と同じくらい、登場する食べ物が魅力的なものばかりなんです。

何度も再読している本ばかりなんですが、また読みたくなる動機が、食べ物の描写だったりします。

単に私が食いしん坊なだけ、とも言えますが、おいしい物が嫌いな人ってそうそういないと思います。

節制してバランスをとる食事を心がけている人でも、たまのご褒美として食べるものはあるはず。

ダイエット中の方には、こんな本読んだら、食欲が出ちゃって困るという場合もあるかもしれませんが、そんな方には「ダイエット・クラブ」シリーズをお勧めいたします。

 

さて、次は

2020年3月のテーマ

ハードボイルド小説を読んでみた!

 

でお勧めしたいと思います。

私にとって、ハードボイルド小説って好きなジャンルとはいいがたいんですが、ある本を読んだことがきっかけで、ちょっとたしなんでみた時期がありまして・・・。クラシックなものが中心となると思いますが、ご興味ある方、お付き合いいただけると幸いです。(*^▽^*)