地球環境のために、少しでも排気ガスを減らそうと、新しい車が次々と開発され、少しずつ発売されていることは、みなさんも ご存知のことかと思います。


ニュースやCMなどで、色んな略称が出てくるようになり

「なんなの!?もう訳が分からない!?」

という方も、結構 増えてきているのではないでしょうか?


まずは、よく耳にする代表とも言える呼び名を、簡単に説明しておきましょう。


『HV(ハイブリッド)』

エンジンとモーターを組み合わせた車。

ガソリンの給油はするが、充電はしない。


『PHEV(プラグインハイブリッド)』

エンジンとモーターを組み合わせた車。

ガソリンの給油も、充電もする。


『EV(電気自動車)』

その名の通り、モーターで走る車。エンジンはない。

充電して走る。


『FCEV(燃料電池車)』

モーターで走る車。

燃料電池車という名前ですが、燃料は水素。

水素を充填し、水素を利用し発電をした電気で走る車。


よく聞くのは、ざっと こんなところでしょうか?


※ここからは、ハイブリッドをHVと略称で記します。


では、ここからようやく本題の

『HV車って、どんな車なの?』

という話。


上記のように、HV、PHEV、EV、FCEVなどと様々な車が出てきている中、

「今さらHV車って、何なの?とは聞けない💦

という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


前にも書いた通り、HVとは

エンジンとモーターを組み合わせた車

です。


なぜ、先程の説明でも「組み合わせて走る」と書かなかったのか?

実はHVと ひと言で言っても、その中に大きく分けて3つの種類があるからなんです。


スプリット方式

おそらく、ほとんどの方がイメージしているHVは、このスプリット方式だと思います。

代表的な車をあげると、トヨタ・プリウス が有名でしょう。

スプリット方式とは、

発進・低速時にはモーターで走り、高負荷時や高速走行時にはエンジンも始動させて走るシステム

になります。

加速するまではモーター、加速したり急な坂道に差し掛かった時はエンジンを使ってみたりモーターを使ってみたり!極端に言えば、エンジンとモーターが場面によって分担作業してる!みたいなイメージを持っていただければいいかと思います。


パラレル方式

こちらのパラレル方式の代表的な車を上げると、ホンダ・フリード(sports hybrid iDCD)、スバル・インプレッサ(e-BOXER)などがあげられます。

パラレル方式とは、

走行時はエンジンが主となり、モーターは負荷のかかる時にサポートをするシステム

になります。

モーターは脇役で、発進する時や加速する時にサポートをし、エンジンの負担を減らし燃費をよくする、イメージとして極端に言えば、エンジンとモーターが一緒に走らせてる!という感じです。

スプリット方式と比べると、モーターのみで走っている時間は短く、よくエンジンの音が聞こえているので「HVに乗ってる!」という感覚は少ないかもしれませんが、モーターが力を貸して、エンジンの負担を減らしている分、間違いなく燃費が向上しているシステムです。


シリーズ方式

このシリーズ方式は、HV車としてイメージをする人は、まだ少ないかもしれません。

シリーズ方式とは、

エンジンで発電した電気を利用して、モーターで走るシステム

です。

簡単に言ってしまえば、エンジンを使って自分で発電するEV(電気自動車)といったところです。

このシステムは、発電のためだけにエンジン(ガソリン)を使うので、かなり燃費が向上するようです。

代表的な車をあげると、ニッサン・ノート、セレナ。日産 eーPOWERと呼ばれている車は、このシステムです。


この他にも細かく分けると、モーター2つを組み合わせて走るシステムなど、様々なものがありますが、大きく分類される代表的なシステムは、この3つになります。


このように、様々な形でモーターとエンジンを組み合わせたシステムをHVと言います。


あれ?たまに

『マイルドハイブリッド』

というのを聞くけど出てきてないよ?


という方もいらっしゃるでしょう。


おそらくスズキの車のCMでよく耳にしているからだと思います。


実は「マイルドハイブリッド」に関しては、少しシステムが違うので「マイルド」とつくんです。

上記の代表的なHVを

「ストロングハイブリッド」

と言います。

上記の「ストロングハイブリッド」では、大容量のバッテリーと、高電圧、高出力のモーターにより、モーターのみで走ることが出来るのですが、「マイルドハイブリッド」では、モーター兼発電機 みたいな小型なシステムにより、エンジン始動や発進のサポートをして燃費を向上させているため、モーターのみで走ることが出来ません。

ただし、部品が小型で軽量なため、コンパクトカーや軽自動車には取り入れやすいシステムです。


今回は、少々 難しい話になったかもしれませんが、ハイブリッドについて、少しは分かりましたでしょうか?



あ〜、ようやくハイブリッドについて理解出来た!という方は、是非いいね👍を!

また、何か知らないこと聞かせておくれ!という方は、是非フォローを!

今後の励みにもなりますので、よろしくお願いします。