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京都・寺町通 テーラーハタノの仕事

1906年(明治39年)創業のビスポークテーラーです。

秋冬生地を少し新たに追加しました。

以前より無地生地も増えてきましたが

グレンチェック等の柄もポツポツ出てきました。

最近のグレンチェックは小さ目の柄が主流で上品な感じがします。

個人的にはグレンチェックが好みなので

これでサンプルコートを作ろうと思いデザインを考えてみました。

気軽にジャケット無しでものセーターやシャツの上から着られる

ように極力肩パットを薄くし、フロントはノッチ襟の七分丈、肩はナチュラルでシルエットはややタイト

な感じで軽快感を出します、通常コートと言えば重いイメージが感じられる

ことが多かったのでこのように考えました。

皆さんならどのような生地で作ろうとお考えになりますか?

出来上がったらHPにもこのブログにも載せようと思いますので

是非楽しみにお待ち下さい。


老拓化した仮縫い室をリフォームしたのは1年半ぐらい前
になりますが以前から使っていた
古い戸や鏡をうまく使うことにより落ち着いた雰囲気を出そうと考えました。
建築設計師の弟 と相談しお客様にリラックスしてもらうため
にシンプルに白の壁とベージュの床で統一、そこへ
クラシカルな鏡と戸を設置すると見事に調和しました。
リフォームは建築家のセンスが必要ですが
空間の演出と服作りのセンスも一緒とつくずく考えさせられました。



今日も今の生地と違う風合いのビンテージ生地のご要望が有りましたので

前回に続き2回連続でご紹介しようと思います。

ラムズウール(子羊の毛)とカシミア、ウールを等配合し

これらの源毛を贅沢に使っているので、かなり肉厚な上着地ですが

これだけの素材を使うとツイード系よりもかなり柔らかくて

抜群の風合いを出しています。

現在の生地でこのような贅沢な素材を使うと価格的にもかなり

跳ね上がりますが、ビンテージ生地といわれる時代の生地は

フルオーダー全盛の時代で、当時は素材に対する要望高かく

数も今よりは多く出ていましたので当店の在庫分はお値打ちになっています。

この生地のカテゴリーとしてはツイード系に近いように思えますが

ツイードにしてはざっくりした感じが全く無いので違う種類になります、

どのカテゴリーにも当てはまりませんが本当に良い仕事をしていた

時代ですね、色もやや明るめのグリーンですが毛の質が非常に良い為

それに落ち着き感が増します。出来上がりのジャケットも生地の肉厚感は

無くて着ていて重さを感じさせませんのでカントリー風ではなく

都会的な感じです。


今日ご来店されたお客様が一目で気に入られました。

ゼニアのビンテージ生地(上着地)ですが、このメーカーもビンテージ物は

他社同様に現在の生地よりも厚みとしっかり感があります。

流行の色柄やデザインは抜きにしても本当の所、

過去の生地(20年~30年くらい前)の生地は色の深み

と目詰まりの良さが有り現在の生地より良質の源毛を贅沢に使っている

んでしょうね。

長年生地用の巻き板に巻いて保存してあるのでたまに

広げてみると今は無い独特の風合いの良さが有り

自分でも欲しくなることがあります。



よく縫製の中身の違い、値段の違いについて聞かれます。
お客様と話していると他店に行かれた時、縫製グレードの中身について
説明を受ける店とそうでない店がある為か
注文主の中にはパターンオーダーとハンドメードオーダーとの
縫製の中身の区別がつかなくて一概にオーダースーツは
一緒のように認識されている方もおられるようです。
なので消費者の方にはオーダーの世界を少しでも広く知って頂きたくここで少し掘り下げて書こうと思います。


まず縫製グレードの下からパターンオーダー≦イージーオーダー<マシーンメードオーダー
<ハンドメードオーダーとなりますがパターンオーダーやイージーオーダーは店によって
順番が入れ替わったりしますので大体の目安と考えていただければと思います。
また当然ながらほとんど店ではこの順番は縫製工賃の違いとなっています。

それでは具体的に縫製の中身の違いに移ります、まずパターンとイージーは店が用意した多数のパターンを
注文主の体型に合わせて+-して微調整しますが、実際は調整できる寸法に
限界が有り、初めから注文主用に作られた型紙を使うフルオーダー
に比べると精密さが違うのでしっくり来ないこともあります。
これがマシーンメードオーダーやハンドメードオーダーになると大きく異なります、
この両者は基本的に着る方専用の型紙を作りますので細部までの
寸法が行き届いており、そこから更に仮縫いをすることも多いので
フィット性が格段に上ります。
以前はテーラーさんに注文する場合はほとんどがハンドメードオーダーでしたが
最近はより多くの方にオーダ-服を楽しんで頂く為に
複数の職人が縫製箇所専用のミシン又は機械を使った流れ作業で
コストを下げたマシーンメードオーダーも普及してきました。
デザインも自由度が高くハンドメードと同じ注文形式を

取れますのでフルオーダーを試そうという方にはお勧めですね。

そして今でも熟練した一人の職人が初めから最後までの工程を全て
受け持つハンドメードオーダーは、フィット性は勿論、着ていて方周りや腕周りが
柔らかくて体に良く追従し、オーダーの最高の位地付けとして変わりなく
ヨーロッパのテーラーもこのハンドによる技術を大切にしています。
またこれらの縫製グレードの差は中に使っている心地等のグレードも違います
から耐久性にも違いが出てきます。

オーダーをお考えの方等は下からグレードを上げて行かれる
のもいいかと思いますが、まずは店の方と良くご相談されること
をお勧めします、縫製の内容を良く聞いて自分が望んでいることかどうか
把握されることがお望みの洋服を手に入れる秘訣でしょう。
そしてオーダー服には内容の違う縫製が有ることを前提に、ご自分にあった
店を選ばれることをお勧めします。

生地を選ぶと言っても人により千差万別、
季節やTPOによって大きく異なりますが
今日は広い意味での選び方で良くあるケース
を仕立て屋の視点から書かせて頂こうと思います。
たまにですがご自分でご希望の生地の素材、色、柄を決めてこられ
、もしそれと全く同じ生地がなければあきらめられる方がおられます。

雑誌で見られた場合や昔あった生地を思い出されて指定される事も
ありますが、オーダー用の生地は一度生産を終了すると同じ生地は織らないことがほとんどです、
特に柄物は人気があっても、織元は何故か2度と同じ生地は作りません。
私も疑問に思うのですが、このようなケースでは少し融通を取って
似たような素材でうまくご自身のセンスに合わて頂けたら
お洒落の楽しみ方が増えると思います。
例えばシルクの生地でお望みの色柄が無ければ、光沢と張りのある
モヘア地で探すとか、コットンジャケット地の色柄が無ければ
麻とウールの混紡に変更等、すり合わせの方法は無限に近くありますが
実際にはじっくりと時間を掛けて実物を良く吟味して貰うのが最善と思います。
あと言うまでもないですが季節に合う素材には注意して頂きたいですね、
コットンは夏暑くて真冬には寒い素材です、ツイードは夏には勿論合いません。
モヘアは夏は抜群に清涼感がありますが冬は逆です。
このように素材の特徴を生かして頂くこともお洒落の楽しみ方の一つ
ですね。

フルオ-ダーに於いてお客様から採寸した次の作業は
型紙製作です。
採寸表からの寸法を専用の方程式にあてはめ
体各部の型を作りますが、この時同時にデザイン、シルエット
も加味し、
出来上がった時を想像もしたりしながら製図しますので
何度も修正したり半日程掛かります。
(テーラーハタノでは出来上がった型紙は半永久的に保存します)
次はこの型紙を元に生地に乗せ裁断しますが
着る方にとっては世界に一つだけの型紙ですね。


待ちに待った(イマイ・ヒロキ)
のオーダー靴のサンプルが出来上がってきました。












職人による手作りで、最も特徴的なのはお客様ご希望の色を
アッパー、コバ、ソールを手で染め、塗っては乾かしを繰り返し
革の表情を見ながら染めることによって独特の艶、滲み出る色が特徴です。
縫製はアッパーと中底と本底を直接縫い付けるマッケイ製法を用いて
いるため返りが良いため歩きやすく足に優しい靴です。
また傷んだ場合でも修理がしやすくなっています。












私が実際にはいて印象的だったのはアッパーの素材と作りですね。
非常に柔らかいキャニオンカーフ(少量限定生産の革)を使っていますので
初めから当りが良く、中底・ライニングにおいても牛革を使っていますので
履いていく内に履く方の足型が刻まれ馴染んできます。
また後々はテーラーハタノのホームページ にてオーダー靴のページを
アップさせたいと考えています。


※靴職人(イマイ・ヒロキ)はイタリアのタンナー(ジョセッペ・ベルトラモ)に師事、
BuberryやPierreBalmainなどの製靴を手掛け、2004に自身のブランドである
[Imai Hiroki]を発表。
多くの人に感動してもらえる靴を作りたい、という想いから一つ一つ丹念な手作業
で造られるその作品は、世界に向けて真のメイド・イン。ジャパンを発信しようと
する今井の魂が込められている。
履く人の要望に応じて一つ一つ革を手で染めて作り上げられる作品は
、世界で2人として同じ靴を履く人がいない、正に履く人のオリジナルシューズ
となる逸品です。
テーラーハタノでは春用、夏用、冬用と3シーズン専用のシャツ地見本をシーズン前に
毎年入荷しています。
今年も色、柄、織り共例年より更に増えました、特に白地の織り柄は
人気が高く早くから品切れになりますのでお考えの方はお早めにどうぞ!
柄物はブルーの杉織り系がよく品切れになります(^_^;)。
皺を敬遠される方にはポリエステル混紡がお勧めですが
最近は肌触りの良さがかなり改善されましたので
こちらは着心地と両立出来るでしょう。(ちくちくした感じやざらつき感が減りました)
またGIZA(スイス)やTHOMAS MASON(英国)の生地のラインも
増えて鮮やかな色柄を出しております。


ロンドン、サビールロウにあるホーランドシェリーグループの生地マーチャントイネスチェンバース から
新入荷しました。
さすがに有力マーチャントだけあって多彩な色柄、素材を保有しております。
特に目立つのが素材の変化で今年からはコーデュロイやベルベット、ツイード系
フラノ系などです。
コーデュロイはコードの太さや幅の違う物、肉厚の違いに
バリエーションを増やしており、フラノ系は縦横糸に2本捻った2PLY
使用していますので新しいフラノ生地は張りがあり皺に対して強くなりました。
またドラッパーズ(イタリア)の生地も新入荷しました、
ツイード系の上着地とウーステッドのスーツ地が中心ですが
上着地にはチェック柄が多くイタリアだけあって明るい色彩も目立ちます。
それから前からお知らせしようと思っていたのですが
バンチ見本からのご注文される方の場合、本国から空輸にて取り寄せることが
多いのでシーズン後半になると品切れの場合も多々あります。
世界に広くバンチを配布しており生地一点当りの量も少ないのですが
(詳しくは何メートル保有しているのかは分かりませんが)
品切れになっても全く同じ生地は作らないようです。
したがってお気に入りの生地が見つかれば早めの
ご注文をお勧めします。(生地だけ取り寄せてストックすることも可能です)
また8月末までは生地の割引をさせて頂いております。