仕事って？「仕事/礼拝」より

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先日「仕事や働くことって何でしょうか？」という質問を頂いて、「のびのびブログ」の方でマズローの欲求階層説を用いてわたしが感じることを書いてみました。

「仕事」や「働く」って何だろう？ということについて。

マズローの欲求階層説は5段階だと思われていますが、実はその先があります。「自己実現」の先に「自己超越」という6段階目が。

その6段目が△の頂点ではなくその上に逆三角▽というのが面白いですね。そこに、この図式が"マズローが考えたもの"というのではなく、"受け取ったもの"ということを感じます。

わたしも学生時代は5段までしか学ばなかったです。きっとその先を公式なアカデミックな場で取り上げるのは当時はまだまだタブーな感じがあったのだろうとわたしは感じています。

「禅」の世界観は「自己実現」の先、「自己超越」感覚を土台としていますね。Oshoカードに触れておられる方は随所にそのエッセンスにも触れています。

さて、この記事では、ひとつ大切なことに触れていないので、こちらのブログで、トランスフォーメーションタロットのカードに合わせて書きたいと思いました。

わたしたちはいつも、理由は「生きていくため」だろうとも「自己実現」だろうとも、何かしら「仕事」を見つけていたり、「すること」に出会っています。

「仕事」というものを大きく捉えたら、金銭が発生していてもしていなくても、何か目の前に「すること」があるものです。

その根底は、「魂の成長の為」に何か「すること」に出会っています。

この「魂の成長」というのは、何かを特別成し遂げるとか、そういうことではなく、ハートが開き、より調和的な意識に繋がっていく（なぜなら個々人は唯一無二の存在でありながら、同時に全ては一つなのだと本当の意味で知っていくので）という感じです。

なので、自分の目の前に来ている仕事が、「好きな仕事」であれ、「好きだとは思えていない仕事」であれ、得意でも不得意でも、「今ここにあるもの」を真摯に受け取り、心を込めて携わると、誰が評価してくれてもしてくれなくても、あなたの向き合い方次第であなたの魂は成長しています。

それをあなたの潜在意識は知っています。

今やっている仕事がうまくやれていないと感じても、自分を不器用だと感じても、役に立てていないように思えても、好きだと思えていなくても、、

あなたが真摯に”今ここにあるもの”に向き合っていたら、あなた自身のステージアップは速いのです。

もっと深い意味でステージアップして、次のステージにいざなわれます。そうして、本当に愛に満ちて仕事ができるステージへと結果的には進みます。職場や職種はその結果流れが来て変わるかもしれませんけど、”今ここの仕事”を一生懸命心を込めてやっていたら、あなたは必ずそれを通して目覚めていきます。

「仕事」はそれがなんであれ、どんな単純なことであれ、金銭を生み出していても生み出していなくても、「礼拝」になりえます。

そして「仕事＝礼拝」になったとき、わたしたちはどんなことからでも輝いていきます。

トランスフォーメーションタロットの「仕事・礼拝」というカードです。

「58．ワーク/ワーシップ（仕事/礼拝）」

自分の責任を回避してはいけません！自分がやるワークのなかでは強烈に生きていましょう。そして、人間として可能なことならなんでもやりつづけましょう。それでいて同時に、どのような緊張も創らずに、欲求不満にならずに、結果にこだわることなく、自分のやっていることを信頼して祈りにならしめましょう。

　ひとりのマスターが、弟子のひとりと旅をしていた。その弟子には、駱駝（らくだ）の面倒を見る役目があった。彼らは夜になって、疲れて隊商宿に着いた。駱駝を繋ぐのはその弟子の義務だった。彼はそのことを気にせずに、駱駝を外に放しておいた。彼はただ神に「駱駝の面倒を見てください」と祈った。そして彼は眠り込んだ。。
　　朝になって、駱駝はいなくなっていた..盗まれたか、さ迷い出たか、起こるべきことが起こった。マスターはたずねた。「駱駝はどこにいる？」
すると弟子は言った。「私は知りません。神に聞いてください。私はアラーに駱駝の面倒を見てくれるように伝えました。私はとても疲れていたのです。ですから私はどうなったのか知りません。それに、私には責任もありません。私はアラーにはっきりと伝えたのですから！　それにあなたは、『アラーを信頼しなさい』と教えつづけています。だから私は信頼しました」
　マスターは言った。「アラーを信頼するがいい。だが、まず自分の駱駝を先に繋ぎなさい..アラーはお前の手以外に手をもっていないからだ」
もし神が駱駝を繋ぎたければ、誰かの手を使わなければならない..ほかに神の手はない。それに、それはあなたの駱駝だ！　もっとも良くて、もっとも簡単で、もっとも手短な方法は、自分の手を使うことだ。駱駝を繋いで、それからアラーを信頼するがいい。あなたは自分にできることをなんでもやればいい。それは結果を確実にするものではない。保証はない。だからあなたは自分にできることをなんでもやるがいい。その後は、なにが起ころうとも、それを受け容れることだ。
　これが駱駝を繋ぐ意味だ。自分にできることをなんでもやるがいい。自分の責任を回避してはいけない。その後は、なにも起こらなくても、あるいはなにかがうまくゆかなくても、アラーを信頼することだ……。
　アラーを信頼して、怠けていることは、非常に簡単だ。アラーを信頼せずに、やり手でいることは、非常に簡単だ。人間の三番目のタイプは..アラーを信頼して、しかもやり手のままでいることは、むずかしい。だが、いまではあなたは楽器にすぎない。神がほんとうのやり手だ。あなたは神が手にもっている楽器にすぎない。
　人間として可能なことならなんでもやりつづけるが、そのことで緊張を創らない人が宗教的な人だ。そのときには、行為はある種の祈りだ。結果はこうあるべきだという欲望はない。そうなったら欲求不満はない。信頼が、あなたが欲求不満にならずにいるのを助けてくれる。そして、駱駝を繋ぐことが、あなたが生き生きと生きるのを、強烈に生き生きとあるのを助けてくれる。
　
THE WISDOM OF THE SANDS, Vol.1, pp.70-72