魂の深いテーマに出会う時

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一つ前の事例を紹介させていただいたこちらの記事（自己リーディング＜事例１６「体験している×けち」＞）で、「自分ではそれなりに意識してやってきたつもりなのに、このようなことが起きてしまった。」ということについて、補足で書きました。

そういった体験は皆さん自分の中ではあるのではないでしょうか。

私も過去にあり、そのことについて少し書きたいと思います。

以前にそのことをもう一つのブログの方では書いたことがあるので、読んでくださった方もおられるかもしれません。

6年前の結婚した頃の私は、それまでに自分のことを何年もワーク等を通して自己観察をしてきて、自分の心の針の振れに細かく気づけるようになり、日常的に調整しワークし、お陰様で色々なことが穏やかになり日常のほとんどのことが調和に満ちてきていました。

そう思っていた矢先に妊娠し、子宮外妊娠だったということがありました。

病院のベッドの上で「私の何が理由でこうなっているのだろう？こんなに今までやってきたのに。」と思いました。やってきた道のりを思うと、神様はいじわるか、とも思いました。それでもやれることをやろうと、ベッドの上で内観しワークをしていました。

それでも事態は良くならないので、その時お世話になっていた人に遠隔でセッションをしていただき、見てもらいました。

その時知ったことはあったけれど、だからすぐにどうするということができるようなことではなく、何かを動かすのはお手上げという状態になりました。

ポカンとベッドの上で過ごしていたら、その最も最悪だと感じていた状況でありながら、突然に「至福に包まれる」という体験をしました。

何がスイッチになったのかも分からないけれど、何もなすすべがなく落ちてただただ自分の底をついたら、その感覚がやってきました。

その時に、「こんな状況でも”至福”に包まれることがあるのか。幸福の体感に理由などいらないのか。」と思いました。

「幸福も不幸も、、外側にあるものじゃないんだ、、」と体感で解りました。

その時は現実の状況は良くはならなかったですが、自分にある「大きな心の癖」を知り、今はすぐにはなすすべがないと思い、どうして良いか具体的なことは分からなくても、「自分を本気で幸せにしてあげよう。」と今まで思っていたのとは違う覚悟で思ったのを覚えています。

その何か月か後、多くのことをガッツを持って前向きに取り組んできた自分が、初めてごく普通に他者をうらやましいと思ったり、卑屈な気持ちになったり、やさぐれたり、そんな自分を自分に持たせてあげれるようになりました。

それまでは、「そう思うくらいならやれることをやる。」と言ったかなり男前な自分が先に立っていたので、そういう気持ちを持たせてあげることをしていなかったのだと気づきました。

私がセラピストとして自分で仕事をしていける許可が下りたのは、これを持てるようになったからです。

組織という大きな後ろ盾がなく自分個人で人と向き合うのに、私にとっては必要なエッセンスだったようで、「自分でやっていこう。」と思った時に、あの体験が私にもたらした「ギフト」に気づいて初めて感謝に変わりました。

「この気づきのために体験した」という意味ではないんです。一つの体験から、気づきはまるで永遠に生み出されていきます。一つの体験から色んなことを思い出していきます。

「やってもやってもうまくいかない。」とどうしようもない気持ちに人はなることがあります。

やってきた道のりを思うと、どうしてもガッカリしてしまったりショックを受けること、一度は絶望に感じることも人にはあります。

その時はどうしても「何故そうなるのか、何故それが起きているのか」知りようがなく、答えは見つからなく、解決していくことよりもその苦しさを持たせてあげる必要がある時があります。

一対一で向き合うには、私のしていきたいセラピーやワークには、このエッセンスを自分が持つ必要があったんだなぁと思いました。

すぐ解消することができない苦しさを持つ人を、それが大丈夫であることを信頼してそばにいるためです。

この私自身の気長に向き合っていこうと思ったテーマについては、その後も沢山の魂のヒントが隠れていて、私を目覚めさせていってくれました。

長い時間をかけて向き合うテーマには、その人の魂のとても大切なことが宿っています。

人は ”できない自分”や”ダメな自分”と、そう見て責めてしまう時があるけれど、ひとりひとり壮大です。

それを思い出す旅をしていて、思い出すと決め歩みを止めなければ、もうその道は発見の道でしかありません。

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