自分を変える覚悟はあるか 池井戸潤『陸王』あらすじ | 藤香峰(ふじかね)智子の英語は世界へのパスポート

 

こんにちは。

口から飛び出す英語トレーナー

藤香峰智子です照れ

 

今日は思い入れのある本の紹介になります。

 

 

 

 

この本は実は、3年前に買ったのだけど、中途半端な読み方になってしまっていて本の最後までたどりつけていなかったのです。

なので意を決して(?)最後まで読みました。


役所広司さん主演でテレビドラマ化されたことがあり、知っている方は多いかと思います。

舞台は埼玉県行田市の老舗足袋製造「こはぜ屋」。
役所広司さんは小企業、こはぜ屋の宮沢社長を演じています。
あらすじは以下の通りですラブ



  <陸王あらすじ>



足袋業界の業績は下降の一途をたどり、100年ののれんを掲げる「こはぜ屋」も同様だった。

このままではのれんを守ることができない、と痛感している宮沢社長は社運をかけた新商品の開発に乗り出した。
これまで培った足袋製造の技術を生かしたランニングシューズの開発だ。

大手ブランドのアトランティスとの競争
開発の苦労
資金の調達

あらゆる苦難を乗り越えてどうやって会社を存続させるか
真剣に考え抜く社長の思いと
一緒に働く社員の情熱

そして、
こはぜ屋が開発した【陸王】を履く
マラソンランナー茂木との交流を通して
伝統を守り、それを越えようとした人々の

限界突破のストーリー。




さて、私的にはこの本を読了するまで3年もかかってしまったのだけど、
とても胸を打たれたシーンがありました。

それは京浜国際マラソンのシーンで、
小説『陸王』の最終章で、ランナー茂木の思いが描かれている部分があり紹介しますね。


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そもそもの始まりは、2年前のこの大会だった。
自分がもっとも苦しく、助けを求めているとき、去っていった多くの人たち。
その背中を成す術もなく、茂木は眺めてきた。

絶望がどういうことか、茂木は学んだ。
孤独であることの本当の意味もわかった。

そのどん底から這い上がって、いまの自分がある。

《中略》

この二年間で、茂木にはわかったことがある。


自分は、人気取りや世の中からの賞賛を得るために走っているのではないということだ。
 

自分が走るのは、自分にとってそれが人生そのものだからだ。
そして何より 走るのが好きだから。


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人生生きる上で誰でも
苦労や困難があるかと思います。

私も例外ではなくて、
3年前から今に至るまで、
どん底も経験しました。


そんな時、心の支えになったのは
良い本だったりします。
『陸王』は私を支えてくれたドラマであり、良書なのです。

とくに、私は『陸王』のメインテーマが大好きで
自分が苦しいとき、この曲にどんなに励まされたか分かりません。

 

 

 

 

 ↑ 先日、行田市でたびの形のせんべいを発見しました。