闇は光をもとめて⑤ 防御線を張れ | 藤香峰(ふじかね)智子の英語は世界へのパスポート

こんにちは。口から飛び出す英語トレーナー藤香峰智子です。

この『闇は光をもとめて』シリーズでは、女性の自立をテーマに私の体験記を綴っていきます。

 

私がどのようにして自由を勝ち取り、自分らしく生活するまでを書いています。

 

今日は5回目になります。

 

 

 

 

 防御線を張れ

 

私はその日、

セミナーのあと、東京のあるホテルに宿泊した。

そして、実家には戻らず、ホテルを転々としながら、賃貸住宅を探すつもりだった。

 

実家に戻れば、簡単に私の居場所がYに突き止められてしまい、連れ戻されるに決まっている。

それは絶対に避けたかった。

 

もう、Yの顔を見ただけで、背中に戦慄が走り、ゾッとするし

私の顔はこわばり、その場にいられない状態なのだ。

拒否反応とはこのことだ。

 

だから居場所がわからないようにして、自分の安全を確保して、離婚手続きを進めたかった。

子供の親権についても、どうしたらいいか考えあぐねていた。

 

 ↑ 道なき道のイメージ

 

先行きが不透明なのは言うまでもなく、

何もかもが

いばらの道か荒野のように見えて、道なき道を切り開いて歩む自分の姿が想像できた。

 

 

 

・・・・一番優先しなくてはならないのは、

まず自分を守ることなのはわかっていた。

 

なので、再び警察と連絡を取り、

自分の状況を伝え、相談をした。

 

後に、帰らない私を不審に思ったYが警察に、「捜索願いを出す」といって地元の警察に馬鹿げたアクションを起こすことになるが、

私が事前に警察に相談をしているので、Yの希望する捜索願については取り合わなかったことは言うまでもない。

 

夜、ホテルでしんみりとしていた私は

もう、祈るしかない状況で

天を仰いでひざまずいて、ただ、祈った。

 

 ↑ イメージです。

 

「星々よ、どうか私をお守りください。私の行くべき道を照らしてください。」

 

 

とにかく定住先を見つけなくては。

それが自分の出発点だと思った。

 

この時の私は困難な状況であったことは言うまでもないが、自分の心には確かな希望が宿っていた。

 

あの家にいたら、暴言でやられて、どうなっていたかわからない。でも、今は自由になったのだ。

 

賃貸住宅の契約がうまくいかなかったら実家に戻ればよい。今は自分がしたいように行動してみよう。

 

 

なぜなら、これは自分の人生なのだから。