今日はいつもと違って、
血流がよくなるかな?と思い
朝、散歩をしてみました。
そしたら、いつもの散歩コースに
同じ株から咲く色違いの朝顔発見!
紫とピンクの花が同じ株から出ているので
なんだか感動
とてもキレイだったので写真に撮りました。
早起きは3文の得っていいますが、
朝の散歩に出会えた秋の朝顔。
そして、名前はわからないのだけど、
こんな可愛らしい花も
↓
早起きしたわけではありませんが、得した気分になりました。
朝顔って、昔からある花かな?
と思って調べてみると、
『万葉集』に朝顔の花が5首も詠われてました。
一首は、山上憶良が詠んだ秋の七草の歌。
はぎの花 尾花 葛花 なでしこの花
女郎花(おみなえし) また藤袴 朝貌の花
もうすっかり秋めいてきましたので、
散歩していると、これは秋の七草かな?とか、
いろいろ思いながら観察します。
朝顔は私、夏の花、と思っていたのですが、
万葉人は秋の花として認識してたのですね。
『万葉集』の朝顔が詠われた歌で、
これはうまい!と思ったのは次の2首。
展転(こいころ)び 恋ひは死ぬとも
いちしろく 色には出でじ朝貌の花
巻10‐2274 作者不詳
訳: 身もだえして横たわるように恋に苦しみ、
たとえ死んでしまおうとも
はっきりとわかるように態度にだしませんよ
あの朝顔の花のように
この読み手さんは誰かに恋をしているのだけれども、
内緒にしておきたいようですね。
‥‥恋していることがばれるなら、私は身もだえして、転げまわって死んだ方がまし!
ですって。
そんなものでしょうか???
言(こと)に出でて言はばゆゆしみ
朝貌の秀(ほ)には咲き出ぬ恋もするかも
巻10‐2275 作者不詳
訳:言葉に出したら恐ろしいので
朝顔の花のようにはっきりとわかるようなことのない
恋をすることだ
確かに、言葉に出してしまったら、本人は内緒にしたいだろうけど、
あっという間に広がってしまう可能性がありますものね
それだったら、内緒にしておきたいですよね~。
ところで、この2首は連番で『万葉集』に収められていますので、
同じ読み手の可能性が大!
どちらも、はっきりと人に知られるような恋をしないぞ!という意志を歌に込めてます。
最初の2274番歌では、朝顔を「いちしろく」と形容していますが、
現代人にはもう使わない古語ですので、意味不明ですね
「いちしろく」は形容詞「いちしろし」がもとの形。
意味は「ぱっと見てそれとわかる」「はっきりしている」。
朝顔は、色鮮やかですし、
一目見れば、「朝顔だな」って認識できる、明るい花ですね
これを
「朝貌の色には出でじ」
(朝顔のようにわかりやすく態度には出しませんよ)
と自分の思いを朝顔を使って表現している、万葉人の繊細さ。
あっぱれな歌だと思います
☆英語メモ☆
朝顔は、英語では
morning glory
直訳すると「朝の栄光」とか「朝の名誉」。
glory は「輝いている」という意味も含みますので、
朝顔の形容詞「いちしろし」(ぱっと見て分かる、はっきりしている、顕著だ)に通じます
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