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「怒らない」ための二冊は役にたつか? その1

インフォービジュアル研究所 
なんでも図解プロジエクト ベストセラー本を図解する 4
「怒らない」ための本二冊は役に立つか? その1

「怒らないこと」
アルボムッレ・スマナサーラ著 サンガ出版
「怒らない技術」
嶋津良智著 フォレスト出版



 かつて、怒れる若者たち、という世代がヒーローだった時代があった。1950年代には、30歳以上の大人なんて信用するな、やっらの創った社会なんて嘘のかたまりだという、ビート世代がいた。60年代は、そんな社会はぶっ壊せという、学生運動、社会変革運動、70年代も同様の全共闘闘争と、世界中の若い衆は、いつも怒り、異議申し立てをし、反権力闘争という権力闘争を戦う、怒れる者たちだった。その怒りは尊く、安逸で凡夫で、ことなかれ主義の日和見主義者は鉄槌を、だった。
 なにを隠そう、わたしだって、そんな怒れる若者の末席をすこしは汚す日々を送っていた。しかし、よくあんなにも、毎日怒ることがあったもんだ。だから、当時、怒ることは、正しいことだった。友人と話せば議論になり、酒を飲めば喧嘩になり、自分一人の幸せなんて求めるやつなんて下司だった。だから、女の子にだって議論をふっかけて、政治の話をして口説くという、まったくとんでもない時代だった。
 そんな時代から幾星霜。
 日本は穏やかな国だ。町中で騒々しく主義主張を叫ぶやつなんて、右翼の宣伝カーくらいのものだ。
 いったい、日本人の怒りはどこに行ってしまったのだろう、そう思っていた。どうしていまの若い衆は、怒らないのだろう、どうして不当な労働環境でも大人しいのだろう、ずっとそう思っていた。
 でも、現実はどうも違うらしい。彼ら、彼女らも、実は怒っているらしい。だからどうしたら毎日を怒らずに、イライラずに暮らせるかを説く、この二冊の本がベストセラーになっているんだ。
 「怒らないこと」と「怒らない技術」の二冊合わせて35万部も売れているということは、実は日本人は怒っているのだ。
 ただ、いま現在において、かつては、時代変革(うわー死語だなあ)のための怒りとか、ポジティブな存在だったものが、完全にネガティブなものになっていることだ。
 この二冊の本に共通のことは、
 幸せになりたければ、怒らないこと。

 あしたは、この二冊を図解してみよう。


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怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
アルボムッレ スマナサーラ
サンガ
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怒らない技術 (フォレスト2545新書)
嶋津良智
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