メガミ文庫作品紹介 『集団美少女戦士キューティー・パンツァー』
『集団美少女戦士キューティー・パンツァー』
著:三門鉄狼 絵:ゆーげん
・あらすじ
その日まで、普通の男子高校生として平凡な生活を送っていた見神楽直に、突然課せられた使命は「世界の平和を守ること」。次元の隙間から現れる謎の敵との戦い。そのパートナーが直のクラスの委員長の沙詠であることはとりあえずいいとして、その沙詠が1023人もいるんですよ、なぜか!?第1回メガミノベル大賞銀賞受賞作。
<渡島>
メガミ文庫作品紹介、2作目は『集団美少女戦士キューティー・パンツァー』です。あっしは最初、途中選考に出てたタイトルを見て「はは~ん、コレ“パンツァー”と“パンツ”を引っかけたんだな? 駒都えーじ賞狙いだな!?」って思ってましたですよ。そしたら読んでビックリ、パンツはいてないっぽい描写が全然出てこない!
<果菜>
何喋ってんですかアンタは!?
<渡島>
それはさておき(汗)。早速ですがこの本、最初に確認してほしいのは目次です。ページ開いたらピンナップに目を奪われる前に、まずは目次を見てください。
<果菜>
何と全26話! そのうち何故か第四話から第二十二話まで全部同じ136ページ! あと下の方にしれっと用語解説とか書いてますよ! これは一体どういう意味なのか!?
<渡島>
実はこの小説、全体がSFアニメっぽい体裁になってるんですね。第一話から始まって、第二十六話で2クールアニメの最終回を迎えるようなイメージですね。つっても本当に文庫本一冊を26分割しちゃったら各話たった10ページずつになっちゃいますから、本筋と関係ない部分は割愛ってことになりますけど。
<果菜>
しかし何と言っても1023人のヒロインというのが衝撃なんですけど。間違いなくライトノベル史上最多じゃないですか?
<渡島>
これももちろん、本当に千人以上も描き分けて全員登場させるのは1冊の文庫本では物理的に無理なわけですが(笑)、要するにヒロインは大隈沙詠という少女であって、それが様々な“並行世界”からかき集められてきたという話ですね。
<果菜>
ツインテールの沙詠とか、僕っ娘の沙詠とか、同じ人物でも住む世界によって容姿や性格はいろいろなんですね。
<果菜>
そして主人公・直は世界を救うため、この沙詠軍団と一緒に謎の敵・次元怪獣を倒します! 人海戦術で!
<果菜>
何という力業……!
<渡島>
SFのお約束を逆手に取ったようなパロディ満載コメディです。作中でも何度か「デタラメ」って言葉が使われてるくらいなんで、「SFはよく分からない」っていう私のような人でも気楽に楽しめる感じになってます。
メガミ文庫作品紹介 『みすぷり!』
『みすぷり!』
著:SOW 絵:駒都えーじ
・あらすじ
ケンカ上等の高校生・夏河元譲。彼のクラスにやってきた留学生は、金髪碧眼の美少女で、さる国の王女様で、小学校の幼なじみで、そのうえ元譲にラブラブだった! が、元譲はただただ驚愕するのみ。なぜなら彼の知るソアラは、男だったはずだから!? さらに、オトコノコ疑惑渦巻くお騒がせプリンセス・ソアラの周りには、ある陰謀の陰が……。メガミノベル大賞金賞+こつえー賞受賞作登場!
<渡島>
メガミ文庫作品紹介、1作目は『みすぷり!』です。第1回メガミノベル大賞の受賞作の中で一番の目玉作品ですな。ちなみに受賞時のタイトルは『ミスリード・プリンセス』でした。
<果菜>
女の子の活躍が必須とされるライトノベルで、ヒロインが性別不明というのは前代未聞ですね。最近流行りの女装モノだと「主人公の少年が女装して他の女の子と関わっていく」というのがパターンですけど、コレの場合は主人公はれっきとした男子で、その相手となるヒロインが女か男か分からないという。
<渡島>
「昔男だったはずが、美少女になって戻ってきた」って、なかなかそそる展開だよねー……。あっしなら絶対、魔法か何かで性転換しましたって話にするね!
<果菜>
アンタのTS趣味は聞いてませんから!
<渡島>
話戻しましょうか(汗)。そんなわけで、硬派な元譲と、それを思わせぶりな態度で引っかき回すソアラによるイチャイチャ学園ラブコメの始まり始まり~……と思いきや! 途中から話の端々に不穏な影がチラホラ見え隠れ、そして後半から一気に血で血を洗う緊迫の異能力バトルが幕を開けます!
<果菜>
Oh! 急展開! ソアラの性別以外にもいろいろと一筋縄じゃいかないお話ですね。
<渡島>
まーコメディパートもシリアスパートも、やはり通底するのはソアラの可愛らしさですね。ソアラの性別については作中でなかなか決定的な尻尾を掴ませないので、読者はイヤでも「あれ、男? やっぱり女?」と混乱させられるわけですが、そのままおのずと話のペースに引き込まれていくと……、
<果菜>
読み終わる頃には「こんだけ可愛けりゃどっちでもいっか~!」……それが著者SOWさんの策略なわけですね!
<渡島>
そして絵師・駒都えーじさんの存在も強力です。文中でソアラの美貌に関する描写は多少オーバー気味かと思うほどに盛大なんですけど、あのイラストを見せられては「あー確かに!」と納得せざるをえないッ。
<果菜>
特別審査員の駒都えーじさんにイラストを担当してもらえる「駒都えーじ賞」というのも、当時斬新で話題を呼びましたよね。
<果菜>
SOWさんの男の娘愛が詰まった一作、いかがでしょう。「流行りの女装モノは食傷気味だな~」という方にこそ読んでいただきたし!
読書週間
<渡島>
毎年10月27日から11月9日までの2週間は「読書週間」です。
<果菜>
よく本屋さんで書店くじとかもらったりしますね。
<渡島>
季節はまさに読書の秋! というわけでこれから2週間かけて、メガミ文庫の刊行作品をご紹介していくことにしました。
<果菜>
いつもながら話が唐突ですね。
<渡島>
いやね、私思ったですよ。このブログでは毎月のようにメガミマガジンの話をしているというのに、一番肝心なメガミ文庫の方には何も触れてないじゃないか、と。ただでさえメガミ文庫は知名度が低く、なかなかウェブ上でも人様に取り上げてもらえないマイナーレーベルなわけですから、せめて自分のできる範囲ででももう少しPRすべきではないのか、と。
<果菜>
いつもながら気付くの遅すぎですね。
<渡島>
そんなわけでメガミ作品紹介14連発、は~じま~るよ~っ!
<果菜>
えッ毎日やる気!?
メガミマガジン2010年11月号
<渡島>
今期は久々にアニメをちゃんと見てみようかと思いまして。
<果菜>
え、見てなかったんですか今まで? 渡島さんいかにもオタクっぽそうなのに。
<渡島>
どういう意味よwww 確かに一時期は週に何本か見てた頃もあったんですけどね、追いかけるのが億劫になってギブアップしたんですよ。まァ最大のきっかけは当時録画に使ってたビデオデッキがブッ壊れたことなんですけどね。
<果菜>
ビデオデッキって……いつの時代の話ですかそれ。
<渡島>
3年前ですが何か。ええ、ええ、もう当時とっくにハードディスクレコーダーも広く出回ってましたがそんな高価なモノはあっしの手に負えませんが何か。
<果菜>
でもアニメ見ないんだったら、何でメガミマガジン毎号買ってんですか?
<渡島>
誌面いっぱいの美少女を眺めるだけでお腹もいっぱい(笑)。あとは今までご紹介してきたように、
<渡島>
メガミ文庫PRESSとか、
今号は先月発売したばかりの『雑魚神様』『天使ラノベヱルは働いたら負けと思ってる』の紹介記事
<渡島>
なのはMOVIE 1stのコミックとか、
<渡島>
りりかる歳時記とか、
9月号から正式2ページ化、10月号で連載3年目突入!
<渡島>
ピンナップとか、
<渡島>
あーそうそう、ついに例の3号連続のテレカも完成したんですよ!
<渡島>
まァ大体そんな感じ?
<果菜>
メガミマガジンってアニメとゲームの雑誌ですよね……? 何ちゅう本末転倒な読み方してんですか……。
<渡島>
だから去年あたりから、改変期が来るたびに「今期は久々にアニメをちゃんと見てみようか」と思ってたんですけど、その都度タイミングを逃して現在に至るという(笑)。でも今度っちゅう今度こそは見ますよ! ちゃんとメガミマガジンで新番組をチェックして、面白そうなのを目星つけていきます!
<果菜>
購読20ヶ月目にしてやっと本来の使い方を実行する時が来たんですね。
秋の衣替えと近況報告
<渡島>
約一ヶ月のご無沙汰でした、渡島健康です。9月! 秋! ってことで、今季もまた衣替えをやりますよ~。
<果菜>
でも、夏はせっかく初の衣替えだったのにあんまり出番なくて勿体なかったですよ。この秋はもう少し更新増やしましょうね。
<渡島>
とは言っても9月ももう終わりですけども。
<果菜>
……一ヶ月も更新しなかった間に、何か近況報告とかないんですか?
<渡島>
先月Amazonで『魔王様げ~む!』1巻がずっと品切れで心配してたんですが、今月無事再入荷してもらえました。
<果菜>
そうだったんですか。
<渡島>
あとライトノベルサイト杯
ですね。昨年下半期の新規部門に続いて、今年上半期の既存部門でも『魔王様げ~む! 2回戦』が2票いただきました! 新規はまだしも既存は1票とてなかなか厳しいだろうな~と思ってましたんで、本当に感激です。
<果菜>
少しでも注目してくださった方々がいらっしゃるというのは嬉しい限りですね。何とかこの調子で、『3回戦』の予定は?
<渡島>
それは……ちょっと……まだ……(汗)。あー、あとこちらでのご報告をすっかり忘れていましたが、6月頃からツイッター
を始めてみました。
<果菜>
報告遅っ! そうですか、渡島さんもとうとう流行に乗っかろうと。
<渡島>
別にそういうわけでもないんですけど、単純に「あーコレ面白そうだなー」と思ったもんで。皆様お暇でしたら見てやってくださいな。ブログよりもさらにgdgdな内容を垂れ流しておりますが、
<果菜>
それは大体予想つきます。
<渡島>
あとブログにメールフォーム
を設置してみました。以前担当さんにお会いした時に勧められたもので。
<果菜>
いいんじゃないですか。ブログ拍手じゃ書き切れないようなメッセージを送ってもらえたらいいですね。
<渡島>
そうですね、いろいろいただきたいです。小説の感想とかお仕事依頼とか誤字脱字の指摘とかお仕事依頼とか個人的なお便りとかお仕事依頼とか――
<果菜>
がっつかないでください物凄く見苦しいですから。