麻雀小僧123話  指運  (作品)  押川 | 押川雲太朗の万事いいかげん

押川雲太朗の万事いいかげん

漫画家 押川雲太朗のブログ。日々の何でもない事や、たまに仕事の告知など、書いていきます

指運とは、将棋でよく使われる言葉です。


なんとなく動かした駒が、

後になって、思いもしない効果を発揮したりするときに使います。


麻雀でも似たようなことが起こります。


245から、早い順目に2を切って、

その後、3を引いてさらに2を引いたりして、

ここから6を引いて23456の三面張になったりすると、出やすいです。


もっとついていると思うのは、こういう時です。


なんとなく2を早めに切っていて、中盤対面からリーチが入ります。


手牌はこんな感じです。


678(3)(4)(5)二二六七中中北


そこへ、3ツモ。


ソーズの下は危なそうで切れません。


「しまった、2を切ってなければ戦えたのに。」

と後悔します。


とりあえず北切り。


ベタオリかなと思っているところに、2ツモ。


そこで中の対子落とし。


次順、八を引いてリーチ。


結局流局したのですが、対面の手を見ると、


34二三四五五六七八(2)(3)(4)


ラッキーです。


タンピン三色に放銃のところでした。


なんとなく2を切っていなければリーチ前の手牌は、


223678(3)(4)(5)二二六七八


こういうときは、「よし、俺はついているぞ。」

と思うのが大切です。


流れの話のように思われるかもしれませんが、

麻雀は気持ちがとても大切です。


気分よく打てるなら、なんでも使ったほうが良いのです。


このように、麻雀はときとして何が起こるかわからないゲームです。


白鳥は、アタり牌の白を引いて聴牌しました。


しかし、白単騎でリーチしても、親の待ちではなく、

対子落としで他から出てきたりするのも麻雀です。


正確なことは誰にもわからないのです。


大事なことはその局面が勝負すべきところであるのか、

それを見極める冷静な判断力にあると私は思います。