続きです。
1993年 春、
ひょんなことで電通大舞研OBから声をかけられて、
学生競技ダンス界の横綱「電気通信大学」
通称「電通大」の練習会を見学に行きました。
そこで見た光景は、
社交ダンス教室では ありえないものでした。
組んでないし💦
踊ってないし💦
ダンス教室では、普通、組んで踊ってますよね?
しかしそこでは、
フロアいっぱいの数十名の学生さんが、
それぞれ一人で、
スタン※のホールドをして、
ワルツのボックスをしている。
※当時は「モダン」と言ってたけど、
現在の言い方に合わせて「スタン」または「スタンダード」とします。
クイックの曲に合わせて、
足を閉じたり開いたり~もやってました。
それを一曲。
ボックス一曲も大概だけど、
クイックぴょんぴょん(誰か名称教えて^^;)一曲は、
相当にキツイと思います。
バレエで言えば、エシャッペ一曲の感じかな?
さてこの、
基礎トレおんりーの地獄のフロア
大人数なので全員一緒にはフロアに入れません。
待っている組は、
フロアをぐるっと囲んで、
スタンのホールドをして
そのまま踊れるような
背筋をキープしたまま
踵を上げて
ボールバランスで立っていました。
延々延々延々と。
ときどき指導係の上級生?が回って来て、
姿勢をチェックしていました。
フロアの内も外もなかなかハード💦
筋トレもやってました。
体幹強化トレーニング定番のサイドプランク。
この画像では腕を曲げて肘を床につけてるけど、
電通大でやってたのは、
腕を伸ばして手のひらを床につけてたと思います。
そして、上になってる腕は、上方に伸ばす。
ちょうど十字架が横になったような形。
数十名が一緒にそれをやってる中
指導係の学生さんが、ときどき姿勢チェックします。
キープは何分だったかなぁ・・・・・
3分以上だと思うが・・・・
それを見ながら私は、
「学連さんが上手くなるはずだ」
と心の中で呟いていました。
社会人になって社交ダンスを始めた人と、
学連出身の人のダンスが違うのは、
早い時点から気が付いていました。
なんかね、
学連さんのダンスはシュっとしてるんですよ。
なんとなく垢ぬけてる。
立ってるだけ、ウォークしただけで、なんか違う。
身体そのものがピーン!としてる。
よく言われてたのは
「(学連さんは)若いからね~」
でも、それは違う。
若いだけで、ああはならない。
その頃、私は理屈は何も分からなかったし、
そのときの想いを言葉にすることも出来なかったけど、
あの、組まない踊らないの、
踊る以前のトレーニング、
フィガーすらやらない基礎連、
それらが上手になるために必須だと感じたのでした。
踊るための身体を作らないままに、
フィガーをどんどん叩き込むのは、
畑から抜いた泥だらけの大根のまま、
まな板に上げて料理するようなものなんです!
・・・・・って、なんなんだ、この例えは😅
長くなったので一端 切ります。
お付き合い下さってる方、ありがとうございます