私が39歳でバレエを始めたのは、
子供の頃からバレエに憧れてたのが一番ですが、
「社交ダンスの基礎固め」というのも大きかったです。
その理由づけがあったから、飛び込めたとも言えます。
当時、大人バレエがポピュラーになり始めた時期ではありましたが、
まだまだ心理的障壁というかハードルが高かったんですね。
1990年代、
社交ダンス専門誌ダンスファンでは
徐々に「踊るための身体つくり」の記事が増えてきていました。
上手になるには、
きれいに踊れるようになるには、
それが必要だと。
足型ダンスに対する批判も多く見受けました。
しかしながらダンスサークルは
相変わらず足を置きに行くだけの足型ダンスを教えるところが大半でした。
※競技系ヤングサークルは違ってたけど、中高年主体のサークルは ほぼ それ。
「ダンスは足型じゃない。ステップは身体の動きの結果としてある」ということは、
ダンス教室で個人レッスンを受けて習うものでした。
※当時の東京のダンス教室で団体レッスンクラスを設けてるところは ほとんど無かった。
そこで、
「団体レッスンでは上手にならない。上手になりたいなら個人レッスン」
と語られるようになったのだと思います。
そのような時代の状況下、
私は個人レッスンを定期的に受けていました。
レッスン内容はひたすらベーシック。
先生には「いずれ競技をやるので、そのつもりで教えて下さい」と伝えていました。
当時、子供たちは小さいし、夫は長期出張が多くてほぼ母子家庭状態。
とても競技が出来る環境になかったんですね。
子供たちが小学高学年になった頃を目指してレッスンを受けていました。
そのくらいになったら子供たちだけでお留守番できるだろうって目論見😅
デモはきっぱり拒否。
そんなのにカネをかけるよりレッスン代に回したい。
ベーシックをおざなりにしてデモルーティンをやってるオバサマは、
私にとっては別のダンスをやってる人でした。
教室経営的には有難くない生徒だったと思います。
でも、とても熱心に教えて下さいました。
様々なダンスのテクニックのおりの身体の使い方、
そのときにどこの筋肉がどう動いているか。
先生の身体を触らせて教えて貰いました。
先生が私の身体に触って教えることも良くあることで・・・・・って、
あれって、知らない人が見たら何やってんだ?と思うだろうな~
ダンスやってる人なら慣れっこの光景だけど。
そんなおり、
ある日、気が付いてしまったのです。
いくら身体の動きを教えて貰っても、
使い方を習っても、
それが出来る身体がなければ、猫に小判じゃないか?
身体の動きを習っても、
出来ない出来ない難しい~💦と言ってる人は多い。
皆さん、口をそろえて「ダンスは難しい。奥が深い。」と言う。
でも、それって、
そもそも、その動きが出来る身体じゃないからでは?
それが出来る身体作りをしないままに積み上げてるから、
出来ない出来ない難しい~💦になってるのでは?
湧き上がってきたのは唐突でしたが、そのベースは何年か前に仕込まれていました。
学生競技ダンス界の横綱
「電通大」
その練習会を取材に行ったとき、
ショックに似た想いで強烈に刻み込まれたことがあったのです。
続きます。