神沢利子さん 「冬銀河」 | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

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絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

 

 

昨年の秋に

お久しぶりに再会して

とてもとてもお世話になった

旭川の

やえもん文庫の神保さん。やっちゃん。

 

 

 

左から わたし、やえもん文庫のやっちゃん、絵本セラピストのめめさん

 

 

 

 

 

 

やっちゃんが取り組んでいることとして

神沢利子さんの句集の編集のお手伝いをしている

教えてくれました。


やっちゃんって

ほんとに

すごい方なんです。

 

 

 

 

出版されたら

手元に置こうとおもっていました。

 

このたび、

出版のお知らせがありましたので

さっそく

旭川の

こども冨貴堂さんに注文して

届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

想像以上に美しい装丁に

まず

表紙をなでて

それから

一気読みしました。

 

 

 

句集を一気読みっていうのは

邪道な気もするけれど

 

とにかく

一気読みしちゃいました。

 

わたしは

どちらかというと

俳句より短歌の方が

近寄りたくなる

 

俳句のことも

神沢利子さんのことも

なんにもわからないわたしに

せっかくの神沢利子さんの

白寿の記念の大切な大切な句集

なにか感じることできるかなあと

正直、心許なかったです。

 

この「冬銀河」には

神沢利子さんの

14歳から98歳までの俳句が

若い頃から順に

収められています。

 

 

わたしがいいなあと感じた句を

いくつか

列記させてください。

 

 

千葉竜角寺を文化学院遠足で訪ねて

わが呼吸速まりて来し菊絢爛(けんらん)

 

 

伊豆一碧湖へ学院の友と

海の瑠璃空の瑠璃満つ枇杷を喰う

 

 

 

冬の海鳴りて涙は滂沱(ぼうだ)たり

 

 

 

結核再発する

元日の床に去年の爪を切り

 

 

夜しんしん頑なにまで足冷えぬ

 

 

五月風遠き子の髪なびかせよ

 

 

風吹けば皺よせ笑う春の池

 

 

黒雲(くも)が抱く雷はまだあかんぼう

 

 

紫蘇の香や思い出せずにいる記憶

 

 

山犬でありし前世の花薄(はなすすき)

 

 

福寿草雪の下にもある浄土

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年代ごとに

その当時の利子さんの暮らしぶりが解説されているのですが

もしも自分だったら、と

置き換えて考えると

本当に壮絶で。

 

結婚して2週間で

夫は戦争にいき

義母、義姉と暮らすとか。

 

戦争から帰ってきた夫との間に子どもを授かったはいいものの

夫は事業に失敗し、いなくなり

自身は、胸を病んで寝たり起きたりの生活とか。

 

肺の手術のため幼い子どもを置いて入院生活とか。

 

貧乏で貧乏で、

すがる思いで

布団の上で

物語を投稿するとか。

 

神沢利子さんの

そのときどきの暮らしの中の

ほんの一瞬の

心のうちを

覗き見るような

そんな俳句に

ちょっと、いやかなり、ドキドキしました。

 

五七五の中には

切実さもあるけど

若々しさも

ユーモアも

軽やかさも

感じられるような。

 

 

わたしは

ついつい

グダグダ

グダグダ

ながなが

ながながと書いてしまうけど

 

たった17文字。

それで

こんなふうに

胸のうちを表現しちゃうんだなあ。

 

たった17文字。

俳人の言葉のリズムって

絵本にしても

物語にしても

やっぱり

よいんですよねえ。

 

あとがきにもありますが

この句集をまとめるのは

簡単ではなかったろうなあと

想像します。

 

折に触れて

読み返したい

句集だと思いました。

 

 

ちなみに

神沢利子さんの作品で

我が家に20年前からあって

何度も何度も

読んでいるのはこちらです。

 

 

 

 

ちびっこカムのぼうけん 絵:山田三郎、理論社

 

 

 

ふらいぱんじいさん 絵:堀内誠一、あかね書房

 

 

 

はけたよはけたよ 絵:にしまきかやこ、偕成社

 

 

 

あひるのバーバちゃん 絵:山脇百合子、偕成社

 

 

 

ぼうしぼうしぼうし 佼成出版社

 

 

 

さるとかに 赤羽末吉絵 銀河社

 

 

 

ゆうちゃんのゆうは? 田畑精一絵 童心社

 

 

 

ほかにもあるかもしれません。

 

 

 

欲しいなあと思っているのがこちらの絵本。

 

鹿よ、おれの兄弟よ

神沢利子 G・D・パヴリーシン絵 福音館書店

 

 

 

 

 

 

 

こちら、こども冨貴堂さんのFacebookの投稿より

 

『句集 冬銀河』の注文方法です。

 

 

こども冨貴堂

 

⭐️予約受付中です!

 

児童文学作家 神沢利子さんの句集『冬銀河』を、ご縁があり絵本屋こども冨貴堂から刊行させて頂きます!

 

これまで、数々の童話を出版してきた神沢さんですが、句集を刊行するのははじめてです。

 

句集を出す事になった経緯は、あとがきで長女の山田ルイさんが語って下さっています。

 

最初の句は14歳の頃。

 

最新の句は98歳。

 

これまでの人生の中で書き留められた句を収録しています。童話の世界とは違い、神沢さんの生活を覗き見ているようでドキドキ。

 

発売は2023年1月29日(日)

 

神沢さんの99歳〈白寿〉のお誕生日です。

 

タイトル 『句集 冬銀河』

サイズ A5変形版(131×210mm)

ページ数 160p

価格 税込1650円

 

ご注文はこども冨貴堂へ、お電話かメールでご連絡下さい。

 

0166-25-3169

kodomo-f@nifty.com

 

遠方の方は郵送致します。

2冊まで送料150円です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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