いっぽくんのこんにちは
とよたかずひこ
ポプラ社
こんにちは!えほん6
2005年に
市内にある駅ビルに
まだ本屋が入っていて
そこで購入しました。
長女が3歳のときです。
長女が選んだのか
わたしが選んだのか
それは覚えていないのですが
我が家にとってはいいセレクトだったなと自画自賛しています。
我が家の人たちは
恥ずかしがり屋で
もじもじしちゃって
明るく「こんにちは」って言えないタイプの人たちなんです。
中学2年の娘には、
朝、ゴミ出しを頼むんですが
「近所の人に会ったら
明るく朗らかに『おはようございます』って言うんだよ」
言い聞かせてるんですけど、
どうでしょう、
ゴモゴモしてるかもしれません。
自分が中学生の頃を考えるに
気恥ずかしい感じはわかります。
小さいときも
「こんにちはって言いなさい!」と強要されると言えなくなる、ということはわたしも我が子もありました。
もちろん、挨拶はできないより、できたほうがいい。
「こんにちは」
「上甲と申します」
という最初の挨拶が
すごく大事、ということも体験として知ってます。
仲良くなってから
「最初の挨拶がすごく感じ良かったのよ」
と教えてもらったりとか。
挨拶が大事なのはわかる。
でも、挨拶ができなくなってしまうときがある
ってのもすごくわかる。
この絵本のいっぽくんは
「こんにちは
こんにちは
こんにちは」
と挨拶します。
ありに。
この絵本に登場するありは
ありだから「こんにちは」と返しません。
しゃべるありが登場する絵本もありますが、
この絵本に登場するありはしゃべりません。
いっぽくんは、
「ちぇっ つまんないの」
と立ち去ります。
それが繰り返されます。
かえる、猫、カラス。
みんな返事を返してくれません。
ところが。
近所のおばさんに出会ったとき
後ろから
「あら
いっぽくん
こんにちは!」
って言われちゃうの。
すると
いっぽくんは固まっちゃうの。
おばさんが通り過ぎて行っちゃった後に
いっぽくんは
恥ずかしそうに
「・・・・・」
こんにちは
とちっちゃい声で言ってるのかな。
言えない子じゃないのよ、ホントはね。
先に言われちゃったら、言えなくなっちゃったんだよね。
ひゅっと固まってしまう。
タイミングを逃してしまっただけ。
言いたかった相手はいってしまう。
そこを絵本にしちゃうんだなあ。
ものすごく共感して読んでます。
もしかしたら、娘も共感してたのかなあ。
