子どもとどんなふうに遊んだらいいか困ってる人にオススメ絵本 マルコとパパ | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

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絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

マルコとパパ

ダウン症のあるむすことぼくのスケッチブック

グスティ 作絵

宇野和美 訳

偕成社

 

マルコとパパ [ グスティ ]

 

 

 

わたしはこの絵本を知りませんでした。

 

赤木かん子さんのオンライン講演会で知りました。

 

「これだけは推したい50冊 こころとからだの本」

というタイトルの講演会で、こんなふうにご紹介くださいました。

 

以下、わたしのメモ書きで詳細、言い回し違うかもしれません。

 

 

 

末の息子が生まれたらダウン症だった。

 

お母さんは屈託無くそれを受け入れる。

 

思ってたのと違う子が生まれてきた。

 

こんなの受け入れられない。

 

プロの絵描きなので絵がすごい。

 

 

 

 

 

わたしは「読んでみたい」と思いました。

 

それで

読んでみました。

 

 

 

 

はっきり言って

 

「ものすごく良い!」

 

 

 

 

かん子さんが「プロの絵描きなので絵がすごい」

とおっしゃるわけがわかりました。

 

 

 

 

プロの絵描きのプライベートのスケッチブックをのぞき見するようなコーフン。

 

 

そうだ、わたし、「スケッチブック」って好きなんだ。

 

スケッチブックって、同じ対象物をいろんな瞬間、いろんな角度からスケッチしたりするじゃないですか。

 

 

そこらへんにあるものをコラージュしたり、

手元にたまたまあった紙に描いた絵を

スケッチブックに貼ったり

漫画みたいに描いたり

写真を貼ったり

自由じゃないですか。

 

 

それがプロの絵描きによるもの、なんですよ。

 

 

すんごい良い。好き。

 

 

 

グスティさんは、アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ、今はスペインのバルセロナに暮らしている。

 

 

 

グスティさんは、最初、ダウン症のある子どもを受け入れることができません。

 

「おもってたのとちがう子が うまれてきたんだ。」

 

でも

 

「いいんだ!

この子は

このままで!」

 

と気づきます。

 

 

 

 

そして、マルコとの日々を

スケッチブックに描いてあります。

 

 

 

これは、ダウン症があるとかないとか

関係なく

子どもと遊ぶヒントが満載です。

 

 

 

こんなふうに子どもと遊んだら楽しいだろうなあ。

 

 

例えば、紙にウサギの耳みたいなのを描いて

それをマルコの頭に当てて、ウサギのお話をします。

 

 

「あるひ とつぜん 

おおきな きばの

セイウチに

かわりました。」

 

とその紙を今度は口のところに当てます。

 

 

すると、セイウチの牙みたいになるんですね。

 

 

紙を頭に当てたり、口に当てたりしながら

お話を作っていく遊び。

 

 

豚の鼻とか、ありの触覚とか、象の鼻とか。

 

 

この二人の様子が描かれているんですが、すんごく楽しそう。

 

鏡を見ながら遊んでいるのかもしれないな。

 

 

 

 

 

それから、「ラ・クカラーチャ」の音楽に合わせて

帽子を脱いだりかぶったりする遊び。

 

 

 

これもひたすら

マルコが

帽子を脱いだりかぶったりする様子をスケッチしてる。

 

やるよね、こういうこと、ひたすらに。

 

それをスケッチしてる。

 

音楽と笑い声が聞こえてくる気がします。

 

 

 

 

朝ごはんの場面を描いた漫画も

あるある過ぎて面白い。

 

 

「ぎゅうにゅう!」って叫ぶマルコ。

 

いるのかいらないのかわからないってやつ。

 

 

鳩を追いかけたり

三輪車に乗ったり

冷凍ビーム

 

子どもとご機嫌に暮らすヒントが

たくさんある。

 

 

 

インスタグラムライブでは紹介しそびれましたが

わたしがすごくいいなあと思った言葉があります。

 

 

(以下引用)

ちがう

おなじ。

 

おいかけろ

まなべ

かわれ

さがせ

といかけろ

まちがえろ

たずねろ

みつけろ

(引用ここまで)

 

 

 

この言葉、ノートに書き写しておこうと思います。

 

 

 

そして

最後にこんな言葉があります。

 

 

(以下引用)

「うけいれる」とは、さしだされたものを、じぶんからよろこんでうけとることだ。

(引用ここまで)

 

 

 

 

わたしが思ってた「うけいれる」よりずっと、積極的な「うけいれる」だった。

 

この絵本にはその姿が描かれている。

 

 

 

絵も良いけど

言葉も良い。

 

 

障害を理解する

とか

そんなの飛び越えて

 

すごくいい。

 

 

https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784035316503

 

 

 

ホームページより以下引用

 

編集者より

 

「ダウン症のある」という表現に、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「ダウン症がその人の全人格ではなく、そのほかさまざまな面の一つである」という意味で使っています。

 

このような表現については、日本ダウン症協会のみなさんに教えていただきました。

(引用ここまで)

 

https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/s/osusume/osm180213/

 

 

2016年ボローニャ・ラガッツィ賞障害の本部門最優秀賞受賞作品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インスタグラムのライブ配信でも喋りました。

 

https://www.instagram.com/tv/CUPn5lxJcKz/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもとの暮らしを豊かにするヒント20

 

 

 

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