総連前抗議~9.3 月例・在沖米軍新基地建設反対抗議街宣 | 徹通塾・芝田晴彦のブログ

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民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / 自由アジア連帯東京会議

私は基本的に『反核』だ。二度と人類に対して核が使用される様なことはあってはならない。但し、祈るだけでは絶対に核は無くならないと考えている(※1)。勿論、地道に、より多くの世界中の人達に核兵器による被害の惨状を伝えていくことは大事だ。然し、核の拡散は続く。インド、パキスタンに続きイスラエルと北朝鮮が新たに核を手にした。更にドイツ(※2)、イタリア、オランダ、ベルギーには未だに米国の核が配備されている。

連日、北朝鮮による核・ミサイル開発に関する報道が続いているが、キム・ジョンウンの狙いが米本土に到達する核を保有することによって米国との交渉を有利に推し進めて米朝平和条約を締結し、朝鮮戦争を完全に終わらせ己の体制を継続することと推測される以上、いきなり北が核を撃ってくることなど考え難い(※3)。

危惧するのは、北朝鮮の核保有によって韓国さらにはわが国が核を保有し北東アジアの核ドミノに発展することだ。地域の緊張が高まる中、北の核が中東のみならずテロリストに流出する事態も十分想定出来る。ミサイルを筆頭とした武器輸出は現在の北朝鮮の重要な外貨獲得手段の一つであり、過去にはシリアと共同で兵器用プルトニウムの製造可能な原子炉を建設しようとした証拠さえある。国家間においては使用を躊躇する核兵器だが、仮にそれがISなどの手に渡ったら連中は間違いなくそれを使うだろう。

『反核』の立場なら、それが例えわが国に落ちてこなくても、核戦争の危機が高まることには猛反対しなければならない。また、北朝鮮国内で数々の人権蹂躙事案を続ける真性ファシスト、キム・ジョンウンが己の体制の維持のために、核を開発し恫喝の道具に使うことはリベラルの立場からはとてもでは無いが許容出来るものでは無い。更に「ヒロシマ・ナガサキ」を経験した唯一の被爆国であるわが国を核ミサイルで脅迫する輩とその追従者は徹底的に糾弾されなければおかしい。

先日、北朝鮮が6度目の核実験を行った9月3日は業平同志と共に私も共同代表を務める『基地問題を考える愛国者連絡会』が主催する、月例の官邸前~在沖米軍新基地建設反対抗議を予定していたが、その前に東京九段の朝鮮総連近くで、こちらも私が関っている『リベラルから訴える北朝鮮問題』呼びかけの緊急抗議街宣を行った。

 





一部からは「大使館でも無い朝鮮総連前で抗議する事に意味があるのか?」との声もあるが、ここで抗議していると時折、建物の中から職員らしき者が動画を撮影していたりする。それが本国に送り届けられ、関係者の目に触れる事を期待する。



総連前での抗議終了後、首相官邸前に移動。山口祐二郎同志他と合流し、予定通り『在沖米軍新基地建設反対抗議』を始める。





そもそも辺野古新基地や高江ヘリパットは本土から追い出された海兵隊のものである。今の沖縄の基地問題は海兵隊問題と言い換えてもおかしくない。その海兵隊とは強襲揚陸部隊である。北の核の脅威などとは直接関係が無い。

「核の傘」「日米安保」こそがわが国の独自外交の機会を奪った。北に対しても米国に追随し他国に頼るばかりの体たらく。一方で沖縄には相変わらず理不尽を強いている。

『沖縄返還とは何か? 本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう』(三島由紀夫『檄』より)…集まった同志一同は自主防衛を求めるナショナリストの立場から、基地建設中止を求める抗議を続けた。



※1:『日本核武装論』

https://ameblo.jp/oscarexpress/entry-12114749474.html

※2:『ドイツを引き合いにするのはやめたら?』https://ameblo.jp/oscarexpress/entry-11974601689.html

※3:『大石規雄氏とのこと(3)』
https://ameblo.jp/oscarexpress/entry-12305205867.html


(お知らせ) 一水会機関紙『レコンキスタ』九月号二面に、横田空域問題に取り組む山口祐二郎君の記事と、私、芝田による活動報告並びに原爆大虐殺に関する拙文が載っています。ご興味のあるは同紙をお買い求め頂ければ幸いです。尚、同紙五面には一水会フォーラムにて先月行われた、琉球新報記者・新垣毅先生による『沖縄の現状を考える』と題した講演録の要旨も記載されています。