工房見学と帯揚げの引き染め体験をしてきました!
自由になる時間ができたので、完全に思いつきではありますが、「弾丸染め織り体験旅行」に京都まで行ってきました。
今日は、染めの工房見学についてご紹介します。
京都の中京区にある【共和染色工業(有)】さんへ、工房見学と帯揚げの引き染め体験に行ってきました。
※引き染めについては、【協和染色工業(有)】さんのHPに詳しく紹介されていますので、そちらをご覧ください。
早川社長さんが、案内してくださいました。
まずは、工房を見学させていただきます。
凄い!!
そうです、これを見てみたかったんです!
着尺約12mの反物が張り木で引っ張られています。
このように反物を張るので、広い面積が必要です。
こうやって見ると、着物を作るにはこんなに長い反物が必要なんだと実感します。
反物の裏面には、反物の横方向のたるみを取るために、先端に針がある伸子(しんし)が張ってあります。
この針が結構危ないそうです。
ちゃんと耳にかけていないと、突然外れてケガをしたり、
腕などをピッと引っかえると、切れてしまうこともあるそうです。
意外と危険な職場ですね。
引き染めに使う刷毛は、鹿の毛を使っているそうです。
鹿の毛は、スポンジ状になっているそうで、染料をたくさん含むことができます。
硬いようで柔らかい毛質でした。
染める面積や形状に合わせて、刷毛は使い分けるそうです。
体験では、五寸刷毛と丸刷毛を使わせていただきました。
染料は色見本に合うように、何色かを調合して使うそうです。
引き染めには、主に酸性染料を使うそうです。
染めた後に蒸しをすると、色味が変わることがあるとか。
その辺りも、確かめながら色合わせをするそうです。
また、染める素材によっても発色の仕方が違うそうです。
麻、紬、大島、タレモノ、など様々素材があるので、それにも合わせて調合します。
引き染めは、染める面積が着物のなかで最も大きいです。
12mx38㎝・・・約三畳の面積ですね。
そのため、染めムラなど難が目立ちやすい。
均一に染めるためには、高度な技術と周到な事前準備が必要です。
これは、鍛錬と長い経験が必要だと感じました。
長くなってしまうので、引き染め体験の様子はまた明日。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220920/23/osawa-kimono/dc/e4/p/o2245158715177520083.png?caw=800)
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