国宝 紫式部日記絵詞 第四・五段@藤田美術館 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

藤田美術館


へ行ってきました(^_^)/

現在、藤田美術館では、国宝 紫式部日記絵詞の第四段と第五段を展示中。※6月からはそれに加えて、国宝 曜変天目茶碗が展示されています。
テーマ「紫」のコーナーでの展示です。

では、レポートします。





・国宝 紫式部日記絵詞
第四段
第五段
鎌倉時代の作。

巻中2m弱を、展示していました。
↑金銀の砂子・箔を散らした料紙に、詞書きがあり、
大河ドラマでは、まだ彰子は入内していないので、まだまだ先の話しですね~

では、詳しく見ていきましょう。
彰子は中宮なので、紫式部より一段高い、"御帳台"の上にいます。"御帳台"は、黒漆塗に金の格狭間風の装飾が施された、立派なものです。
中宮彰子は、敦成親王を出産したばかりで、チョットお疲れ気味。
伏せているので、髪の毛がクリンクリンしてて、可愛いですね~
着物の模様も、かなり細かく描き込まれていますが、退色して全体的に紫っぽくなってます。
紫式部は、中宮を前に十二単の正装ですので、フルアーマー状態(^_^;)
見てください、この巨大な面積……
↑一段下がった所には、謎の風呂敷包みと、女房が3人控えています。
↑引目鉤鼻で描かれているので、顔は無個性ですが、下ぶくれの顔と、ぶっとい眉に、暖かみがありますね(^_^)
↑そして、髪の描き方が繊細でセクシー……



「第五段」の詞書に、
続いて現れるのは、
教科書に出てくる藤原道長は、基本、この場面から引用されています。
そこで、お祝いに"龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の船"を出すので、そのチェックです。
↑"龍頭鷁首の船"というのは、船の舳先に「龍🐉」と「鷁🐔」の飾りを付けた船のことです。
こういう、細かいことを部下に任せず、自分でチャンとするのが道長の良い所ですね。仕事のデキるヤツ\(^o^)/
↑イケメン?(^_^;)
以上で、終了です。

国宝 紫式部日記絵詞は、6月いっぱい展示されています。
藤田美術館は、展示数はそう多くありませんが、その分1点1点をじっくり見て回れるので、気持ちが豊かになります。
さらに、お茶と団子なんていただいたら、優雅な気分に浸れるってもんです(^o^)
最寄りの、JR大阪城公園北詰から徒歩5秒ですので、雨の日でも楽しめますよ~(^_^)/~~