千葉県にあります国立歴史民俗博物館
へ、行ってきました(^_^)/
と、いうか、年末に行ってました……
それでは、レポートします。
・国宝 宋版史記(黄善夫刊本)90冊より
巻四二
南宋時代 慶元年間(1195〜1201)の作。
宋版史記の現存最古本で、全巻揃っているという貴重なもの。
全90冊あり、今回は"巻四二"を展示しています。
"史記"というのは、中国前漢の武帝の時代に、司馬遷によって編纂された、古代中国の歴史書です。
今回展示のものは、南宋時代に作られた木版印刷本ですが、保存のために1500年代に装丁し直されています。
これは、元々袋とじだったオリジナルの史記のページを開いて、大きな台紙の中央に貼り付け直したためです。
そして、この台紙を中央で折って、袋とじにし、糸綴じの冊子本に装丁しています。
赤表紙で、糸綴じの冊子本なのもわかりますね。
"史記"は、本紀(帝王の事績)・表(年表)・書(制度沿革)・世家(諸侯の系譜と事績)・列伝(人物伝)の五部に分かれますが、この"巻四二"は「世家」にあたる部分のようです。
↑一部欠損してますが、「晋丗家 十四」とあります。
また、この本はオリジナルの"史記"に注釈を3つ(集解・索隠・正義)も加えた"三注合刻本"だそうです。
ちなみに、"集解(しっかい)"は宋の時代の注釈、"索隠"は唐の時代の注釈、"正義"も唐の時代の注釈です。
(集解注釈の史記は杏雨書屋でレポ
しましたね)
それがすべて網羅されているんですね~
文中にもそれが示されています。
史記の原文は、一行で書かれていますが、注釈は界線内に二行で書かれています。
漢文で書かれているので、何が書いてあるか?サッパリわかりませんが、外形からでも、わかることが色々あってオモシロイです(^o^)
レポートは、以上です。1/8(祝)までの展示ですが、引き続き違う巻が出展されるでしょう。
国立歴史民俗博物館 は、日本の歴史を網羅的に学べる工夫がされています。
国立歴史民俗博物館は、じっくり見て回ると、時間が足りなくなってしまいますよ~(^_^;)