国宝 桃鳩図 in 京博「茶の湯」展 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2024年9月現在の国宝の総数1,143件。そのうち、美術工芸品912件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

さて、今回も京博 で開催中の特別展「茶の湯ー京に生きる文化ー 


」からです。

11/3〜6までの、わずか4日間だけの展示、国宝 桃鳩図を見に行きました(^_^)

場所は、国宝 宮女図が展示されていたところ。(宮女図は神戸市立博物館 


に移動。そちらで11/15〜公開予定)

では、レポートしますね。




・国宝 桃鳩図(ももはとず)
Wikipedia より
個人所有の国宝です。中国は北宋時代(1107年)の作。

国宝指定名称は、「絹本著色桃鳩図〈徽宗筆/大観元年の年記がある〉」。
「ももはとず」とふりがなが打たれています。訓読みなんだ…(゚∀゚)

徽宗(きそう)は、北宋の第8代皇帝。
政治よりも、芸術を好んだ皇帝だったんですね〜
その徽宗が描いたのは、桃の枝に乗る鳩。
↑桃の花は、白にほんのりとピンクがかっているのが愛らしい。
↑鳩の羽は、一枚一枚を丁寧に細密に描いています。
↑目の周りも細かく描き込んでいますね~
全体的に茶色く変色しているものの、状態は非常に良いです。

25✕25cmほどの、色紙大の絹布に描かれています。
↑"徽宗筆"というのは、右上の落款からわかるそうです。
「大観丁亥御筆天」の文字の上に、落款が捺されています。
↑そして左下の落款は「天山」。東山御物の証です\(^o^)/


①中国の皇帝が描いたということ
②単純に絵が上手いこと
③非常に細密に描かれていること
そして、④公開が非常に少ないこと
これらが、評価を高めていると思いました。
個人的には、国宝 鶉図 


とどっこいどっこいという感じ(^_^;)


これにて、「茶の湯」展の前期レポートは終了です。

後期も行く予定ですので、またレポートしますね~(^_^)/