国宝 明王院本堂と五重塔 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

さて、広島での国宝鑑賞の続き。

ふくやま美術館 


から向かったのは、明王院 


です(^_^)/


JR福山駅まで戻って、バスで向かいます。

ここも、交通の便が悪いんですよね〜

ドンズバのバス停「明王院前」ってのが、あるんですが、1日1本しか通ってなくて、しかも行って帰ってができないんです(^_^;)

JR福山駅発13:50ってのがソレですが、帰りは別のバス停から帰らないと行けません。


ということで、次の2ルートの選択になります。

①JR福山駅→草戸大橋→徒歩(20分)

か、

②JR福山駅→神島橋西詰→徒歩(20分)

の、いずれかのルートになります。


どちらのバス停からも、徒歩20分ほどかかるので、チョット面倒ですね。



山裾の小高いところに、明王院はありました。

↑本堂と五重塔が、ともに国宝建築物です。

では、レポートします。


・国宝建築物 明王院本堂

鎌倉時代 元応3年(1321年)の建立。

桁行(けたゆき/正面)5間、梁間(はりま/側面)5間で、入母屋造、本瓦葺きの屋根を持ちます。


「和様建築に鎌倉時代以降の"大仏様(だいぶつよう)"、"禅宗様"を加味した折衷様建築の代表例」と、されていますが、外観だけからそれを判断するのは、素人目には難しいです(^_^;)

細かく見ていきましょう(^_^)/
↑横から見ると、妻の△が見えて、入母屋造りであることがよく分かります。
手前二間が"桟唐戸(さんからど)"になっています。
上の写真ですと、緑の連子窓(れんじまど)がある戸のことです。
↑"桟唐戸"の部分は、戸を開放できるようになっています。
↑一方で奥三間に戸は無く、裏側に一間分だけ"桟唐戸"があるのみです。
"桟唐戸"は「大仏様」の要素だそうです。
↑軒は、二重の平行垂木。それを組物で支え、
柱の貫(ぬき)の木鼻(きばな)には、渦巻き文様が彫られています
雲形の台輪(だいわ)とともに、こちらは禅宗様の要素だそうです。

内部拝観は不可ですが、堂内には"大仏様"、"禅宗様"の要素がよく見られ、"折衷様"建築の代表例たる様子がよくわかるそうです。



・国宝建築物 明王院五重塔

南北朝時代 貞和4年(1348年)に建立。

本瓦葺の五重塔です。

↑塔のてっぺんにある"相輪(そうりん)"の根元にある"伏鉢(ふせばち)"に、「この塔は草戸千軒の人々が、少しずつお金を持ち寄って作られた、民衆の塔である」旨が、記載されているそうです。
内部は見ることができませんが、初層内部には、極彩色で絵が描かれているそうです。
↑国宝建築物が2棟並ぶ姿が、良いですね(^_^)

以上でレポートは終了です。


最近、国宝建築物を見に行く事が多いのですが、カウントしてないんですよね(^_^;)
(美術工芸品はカウントしてて、720/902件まで見てる。約78%だ……)
そのうち、建築物もカウントしよう……