前回は、リニューアルオープン記念特別展「八雲立つー出雲の至宝ー」を紹介しました
が、今回は、橿原考古学研究所附属博物館の常設展を紹介します。
ご覧になられた方も多いんじゃないでしょうか?
国宝 藤ノ木古墳出土品は、文化庁保有の国宝。橿原考古学研究所附属博物館で所蔵・展示しています。
今回事件が起こったのは、その上位組織の橿原考古学研究所で、修理に伴う調査の実施中、金銅製履(くつ)に研究員の手が触れたため、履(くつ)の破損が拡大してしまったのだそうです(^_^;)
私も以前に拝見していますが、いかにも脆く壊れそうなものだったので、人が触れるといつかそうなるだろうな~とは思っていました。
ですので、個人的には「仕方のないこと」として、納得しています。
壊されるのが嫌なら、金庫にでも入れて、永久に閉じ込めておけば良いのです。それでも、メンテナンスしなければ崩れ落ちていくことを防げないので、結局人が触ることになりますからねー(^_^;)
この研究員に「賠償金を請求しろ」みたいな過激な意見もあるようですが、
酒でも飲みながら作業していたというなら論外ですが、業務としてあたっていた中での不慮の事故なので「個人に責任を負わせない」というのが、私の考え方です。
ですから、この組織の長たる所長が謝罪し再発防止に努める、と発表しているので、ここらが収めどころかと。
ただね〜この組織ちょっとユルイ感じするんですよね~(^_^;)
今、リニューアルオープン記念特別展が開催されていますが、なんでリニューアルしたか覚えてますか?
まさに、この金銅製履などが展示されていたケース内に有害ガスが発生していることがわかり
、その処置のために一時閉館してたんですよ。
そして、今回の破損でしょ。
組織として、ユルんでないですか?と。
もちろん、当事者しか知らないこと、わからないこともあるでしょうし、研究所と附属博物館は別組織でもあるので、とやかくは言えませんが。
とはいえ、ほとぼりが冷めるまで、金銅製履は展示されないでしょうね(^_^;)