橿原考古学研究所附属博物館「八雲立つー出雲の至宝ー」 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

奈良県は橿原市にあります、橿原考古学研究所附属博物館 


へ行ってきました(^_^)/

近鉄 畝傍御陵前駅から徒歩5分ほどのところにあります。

イマイチわかりにくいので、グーグルマップなどで向うと良いでしょう。

現在、こちらではリニューアルオープン記念特別展「八雲立つー出雲の至宝ー」が、6/19まで開催中。

島根県立古代出雲歴史博物館から、国宝が出張中ですので、それを見に行きました(^_^)
一方、常設展では最近話題の、国宝 藤ノ木古墳出土品が展示されているので、それも併せてレポートします。
今回、特別展「出雲の至宝」では、以下の国宝が展示されています。

・国宝 島根県荒神谷遺跡出土品(文化庁)より
四区袈裟襷紋銅鐸(6号)
銅剣(D76)
銅剣(D77)
銅剣(D78)
銅鉾(第7号)
銅鉾(第8号)

・国宝 島根県加茂岩倉遺跡出土(文化庁)より
四区袈裟襷紋銅鐸(17号)
六区袈裟襷紋銅鐸(29号)
四区袈裟襷紋銅鐸(35号)

の、2件8点です。

↑フラッシュを焚かなければ、撮影OKです(^_^)

↑国宝はすべて、第一展示室に展示されています。
↑まずは、シカの埴輪がお出迎え(^_^)
昔の人って、必ずお尻の穴を表現するんですよね。ご多分に漏れず、この埴輪にもお尻の穴があります……



・国宝 島根県荒神谷遺跡出土品(文化庁)より
四区袈裟襷紋銅鐸(6号)

文化庁所有、島根県立古代出雲歴史博物館所蔵の国宝。弥生時代の作。
加茂岩倉遺跡出土からは、1点のみの出展です。
"四区袈裟襷紋銅鐸"です。
↑お坊さんが着る"袈裟"のようなデザインであることから来ています。byおかざき真里さん
表面が摩耗でツルツルになっているので、見にくいですが4つの区画に区切られています。
↑こんな感じです。

"銅鐸"は、土で作った鋳型に銅を流し込んで作る古代の工業製品です。
↑こんな感じで作られるので、製作当初は、ピカピカだったようです(^_^)
そして、鋳型を使って大量生産されるので、同型のものが異なる地方で発掘されるようです。各地に流通していたんですね〜
↑次は、銅剣と銅鉾です。
↑下から、銅剣D76・D77・D78・再現模造品です。
↑別角度で。
再現模造品、ピカピカですね〜
これら銅剣の一部にはには、茎の根元に「✕」の刻印が彫られているものもあります。
↑D78の茎の根元部分です。「✕」が見えますでしょうか?
↑再現模造の方は、クッキリ見えてますね(^_^)

↑下から、銅鉾第7・8号・再現模造品です。
別角度で。




・国宝 島根県荒神谷遺跡出土品(文化庁)より

文化庁所有、島根県立古代出雲歴史博物館所蔵の国宝。弥生時代の作。

↑四区袈裟襷紋銅鐸17号
こちらは、4つの区画がハッキリとわかりますね(^_^)
↑六区袈裟襷紋銅鐸29号
区画が6つです。
↑四区袈裟襷紋銅鐸35号
こちらは、シカと何かわからん4本足のケモノが、アイコニックに表現されています。
↑拡大した方がわかりやすいかな?

国宝は以上です。
あとは、復元模造品でした。


そうなので、ぜひとも訪問してみたいと考えています。
第2展示室もありましたが、そちらには国宝の展示はありませんでした。
6/19までの展示です。


このあとは、常設展示室で、最近ウワサの(^_^;)国宝 藤ノ木古墳出土品を見るのですが、それは次回のレポート 


で(^_^)/~~