阪急御影駅から閑静な(というか豪勢な)住宅街を15分ほど歩いたところに、白鶴美術館はあります。
けっこう坂を昇るので、ちょっと疲れます(^_^;)
↑の画像左手に、受付があるので料金(800円)をお支払します。
ここから先は、撮影禁止(>_<)
今回の展覧会のタイトルは「文字を語る~白鶴コレクションにみる漢字造形の変遷~」。
数ある白鶴美術館の所蔵品から、"文字"をキーワードに作品をピックアップ。
文字の起源から、文字をデザインした品、歌やお経などの古筆まで展示されていました。
"漢字"は現代でも使われている、唯一の古代文字なんですねぇ~。
白鶴美術館が所有物する2件の国宝は、ともに漢文です。
では、国宝のレポートを(^o^)
・国宝 賢愚経(大聖武)甲巻
・国宝 大般涅槃経集解
です。
国宝 賢愚経(大聖武)甲巻 から。
賢愚経(大聖武)は、けんぐきょう(だいしょうむ)と読みます。大聖武という別名があるのは、聖武天皇の真筆と云われていたためです。
もともとは、東大寺の戒壇院にあったものが、鎌倉時代には流出しバラバラになってしまいました。
ここ白鶴美術館には、甲乙2巻が所蔵されています。その甲巻が今回展示されていました。(11/6からの後期には、乙巻に展示替えされます)
賢愚経とは、賢人と愚人の逸話集だそうです。ところが長い年月の間に、中身の入れ違いが生じていて、一巻を通して内容の繋がりが無くバラバラなんだとか。
特徴としては、太い文字・紙がとても白いの2点かなぁ。
太くて大きい文字は、"大"聖武と呼ばれる由縁です。いつもここで言ってますが、お経は通常一行17文字ですが、賢愚経(大聖武)は、一行12~13文字と大きな文字で書かれています。
紙の白さは、奈良博では薄暗かったので、この紙の白さはわかりませんでした。
今回こちら白鶴美術館では、独立展示ケースでの展示で、室内照明も明るく、その白さが良くわかりました\(^o^)/
これは、胡粉(ごふん)という貝殻を焼いて作った顔料を表面に塗っていると考えられていますが、"国宝"は削ったりして成分調査をすることもできないので、真相はわかりません(^_^;)
国宝 大般涅槃経集解(だいはつねはんぎょうげ)
こちらも独立展示ケースで、巻初の60cmほどが展示されています。
全71巻あり、そのすべてが白鶴美術館に所蔵されています。今回は"巻第十"の展示ですが、すべて漢文で書かれているので内容はわかりません(>_<)
良く見ると、大きい字と小さい字があります。
大般涅槃経集解は、その名のとおり"大発涅槃経"というお経の解説書です。
大文字部分の解説を、小さい文字で説明しているそうです。
巻初部分に"西大寺"の印があります。
"バターブレンドコーヒー"というのはですねぇ、焙煎したコーヒーにバターを染み込ませてコクを出したものです。
名前だけみると、奇をてらったものを想像しますが、そんな事ありません。
美味しかったです\(^o^)/