そして、みんな楽しそうっ!(^o^)
奈良博には何度も訪れていますが、こんなの初めてです。
日本人だけじゃなくて、どの国の子供達もみんな楽しそうにしていました。
今回の展覧会のタイトルは「いのりの世界のどうぶつえん」。
仏教美術の中に出てくる動物たちにスポットを当てた企画で、会場入り口にワークシートと鉛筆が用意されています(^_^)
会場のそこかしこに、動物たちを擬人化したキャラクターがいて、進行をガイドしたり、展示品の解説もしてくれます。
一応、各キャラの紹介。
あおじし
しろぞー
ぎゅーたろ
はにわんこ
くじゃっぴ
ポイントは、各キャラクターが日本語だけでなく、各国の言葉で解説していること。
奈良博が取り組んでいる"多言語化"の対策が実を結んでいます。
外国人のお子さんたちも、ノリノリで参加してましたよ。
では、国宝のレポートを。
「いのりの世界のどうぶつえん」で展示されているのは、
・国宝 中尊寺金色堂堂内具から
・国宝 辟邪絵(へきじゃえ)から
「栴檀乾闥婆(せんだんけんだつば)」
「神虫(しんちゅう)」
「毘沙門天」
の2件3点です。
まずは、国宝 中尊寺金色堂堂内具から
「金銅華鬘(迦陵頻伽文)」
こんどうけまん(かりょうびんが) と、読みます。
華鬘は、お堂の中を飾るためのもので、壁や柱に掛けて使います。堂内荘厳具ってヤツですね。金属製で迦陵頻伽が透かし彫りされています。
迦陵頻伽文は、空想上の生き物で、上半身は人、下半身は鳥です。
国宝指定名称は、国宝 中尊寺金色堂堂内具。その内の一つです。
国宝 辟邪絵から、「栴檀乾闥婆」。
せんだんけんだつばと読みます。
人や動物たちの首をはねてますので、悪いヤツと思いきや、子供を守る良い神様だそうです。
武装しており、三叉の鉾を持っています。
三叉の刃ひとつあたりに、5つの首を刺し、3×5=15の首を串刺している姿は異様です(*_*)とても、子供を守る神様には見えません~
そして、足元には首無し遺体が15体転がっています。
次は、「神虫(しんちゅう)」。
悪さをする鬼を食べる、巨大な虫です。
足が8本あるので、昆虫じゃなさそう。それぞれの足で悪鬼を踏んづけ、貪り食ってます。
朝に3,000食べ、夜に300食べると書いてあります(^_^;)?
最後は、「毘沙門天」。
僧侶の修行の邪魔をする悪鬼を、毘沙門天が追い払っている図です。
左下に僧侶がいますが、毘沙門天には気付いていないようです。目には見えないのかな?
毘沙門天は悪鬼を弓で射ています。
悪鬼はカラス天狗のようないでたちで、羽があって飛んで逃げますが、毘沙門天は容赦なく射ぬいています。
後期展示には、別の国宝が出るので、また訪問しま~す(^_^)/~~