Ⅱ期の報告はこちら
交通費も、近鉄の特急券を1週間前から予約しておいたので、片道1,000円なので900円おトク。(往復1,800円おトク)
合計2,920円おトクに訪問することができました\(^_^)/
今回の展示会は3回訪問しているので、8,160円浮いています。
(ビミョーに目減りしているのは、株主優待の全線切符が時価なのと、前売りチケットが購入できなかったので)
さぁ、懐に余裕ができたところで徳川美術館へ向かいましょう!
近鉄名古屋駅を降りたら、JR名古屋駅の「桜通口」に向かいます。
「早蕨(さわらぎ)」
光源氏の子、薫の時代の絵です。
Ⅰ期で紹介した「橋姫」に出てきた中君が時を経て登場です。(原作の時系列を無視した展示は相変わらずです)
この時、中君は匂宮と結婚しており、匂宮の住む京へ引っ越し準備の真っ最中。
この前段に薫が心配して訪問したすぐ後のシーンなのです。
薫訪問の際、対応したのは中君の乳母である弁の尼。
薫は中君を心配する気持ちを弁の尼に伝えていましたので、弁の尼はこのシーンで、その事を中君に伝えています。
(薫が何故心配しているかというと、匂宮は浮気性だから。ってお前もな!)
ちなみに弁の尼は、この時点で亡くなっている大君に想いを残しているので、京にはのぼらず、この地にとどまります。
一人京にのぼる中君は、不安と悲しみで泣きます。その気持ちが理解できる弁の尼も、二人してさざめ泣くのです。
一方、女房たちは京にのぼれる嬉しさに、ワクワクドキドキ。着物を畳んだり、裁縫をしたりと準備に余念がありません。
主の心知らずといったところでしょうか(>_<)その様がさらに中君の悲しみを際立たせます。
「東屋(一)」
こちらも 薫の時代。
中君が京にのぼって後の話しです。なんだか中君 貫禄が付いてきています(^3^)/
「早蕨」からさらに話が進んでいるので、多少解説が必要ですね。
場面は、髪を洗い終えた中君が、浮舟を慰めるというシーン。
この浮舟という女性は、中君の異母姉妹です。そのため、今は亡き大君の面影があります。
実は中君は、薫に浮舟を紹介しているのです。というのもⅠ期の「 宿木(二) 」でもあったように、中君の夫の匂宮は、中君と薫の仲を疑っているんですね。
薫も中君に大君の影を求めていて、結構接触してきます。中君としても、匂宮にあらぬ疑いをかけられても嫌なので、薫に大君の面影のある浮舟を紹介しています。(ちょっとズルいよね)
この作戦が上手くはまって、薫は浮舟にゾッコンになっちゃいます。世間ずれしていない浮舟は困惑し少々不安定に。
浮舟のことを心配した母親が、気分転換に、と異母姉妹の中君の所に送り出すのですが、これが思わぬ方向に進んでしまいます。
なんと、中君が洗髪中に夫の匂宮が帰宅、浮舟を見つけてしまいました。
で、どうなるかというと…想像つきますよね(^_^;)
ハイ!匂宮は浮舟に迫ります。浮舟危機一髪!
そこにタイミングよく、匂宮に 急用の知らせが入ります。渋々仕事に戻る匂宮。
なんとか危機を脱した浮舟ですが、どこにいても迫ってくる男達に戸惑いを隠せません。
そこに髪を洗い終えた中君が戻ってきて、すべてを察したうえで、絵巻などを読み聞かせ慰めようとしているところです。
「あらあら、うちの旦那が迫ってきたの?ごめんなさいね。いつもあんななのよ」
とか言ってんでしょうかσ(^_^;)?
見た目はわからないですけど、けっこうとんでもないシーンなのです。