20代の頃、コメスタというイタリアンレストランで働いていました。
僕が人生を変えた分岐点とも言える職場です。
そこで、ある絶対的なルールがありました。
出勤時と退社時、必ず全員と握手して挨拶するという決まりです。
アルバイトさん含め、20人くらいの職場。
入店すると1人1人に握手して挨拶します。
「おはようございます」
退店する時も必ず握手です。
「お先に失礼致します」
「お疲れ様でした」
中には気が合わなく嫌いな人がいたり、若い職場だったので、手が出る大喧嘩をして口を聞かない時もあります。
そんな状況でも、必ず握手して仕事を開始し、握手して退社するという絶対的なルールがありました。
それはきっと今でも変わりません。
たかだか握手と思うかもしれませんが、これがなかなかいいのです。
早いうちに信頼関係を築く事ができます。
３５の職場を渡り歩いてきましたが、今でも思い出深い職場です。
それはもしかしたら、握手というスキンシップを続けてきた成果もしれません。
今でも、「仲間」という意識があります。
外国人が日本に来た時、日本人に対して戸惑う理由の１つ。
ニヤニヤしているが、腹で何を考えているか分からない。
ニコニコではなく、ニヤニヤしていると揶揄される事があります。
何故日本人がそのような嫌な感じに言われるのか？
もしかしたら、他国の人よりスキンシップが少ないせいかもしれません。
ハグの文化はありませんし、握手も嫌がられる場合があります。
女性に握手を求める事自体がセクハラと取られる事があると知り、僕も以前より握手を求めなくなりました。
とても残念に思います。
僕は握手に慣れているので、握った時の感触で、心を開いてないとか開いているとか
調子がいいとか悪いとか
ピュアなのか腹黒いのか
何となく分かります。
うちの夫婦は出会って44年。
一緒に生活をして(同棲が長い)20年。
仲がいい夫婦と世間は見てくれますが、とんでもない喧嘩を何度もしています。
具体的に説明したら営業に差し支えがあるくらい、とんでもない喧嘩です。
理屈では仲直りできない、どう考えても相手が悪いとしか思えない。
そんな時もありました。
まだ若かった事もあり、どうしても口を聞ける状態ではない。
謝るなんてするつもりもないし、それはあっちも同じような時がありました。
そんな硬直状態の時、ギュウーっと抱きしめる事がありました。
まだ腹の虫がおさまってないので、全然優しくなんてない。
ロマンティックでもない。
「いっでぇ！！！」
と言わせるくらいに、いきなりギューっと抱きしめます。
そして何も言わずに離れます。
こう言ったら何ですが、抱きしめるという行為は楽なんです。
長時間グダグダしていて、ああだこうだ喧嘩の内容を掘り返して話し合っても無駄。
時間とエネルギーの無駄な時があります。
また大喧嘩勃発するだけです。
男と女なんて、そもそも脳の構造が違うので、心底分かり合えるのは難しいのです。
もっと言えば「無理」な時があります。
男と女以前に、同性でも一緒に生活していたら「こいつ本当に理解できない」なんて部分は必ずあるわけです。
血の繋がった家族でさえ、「理解できない」という事があります。
性別も育った環境も違うモノ同士が、１から１０まで納得し合えるなんて無理なわけです。
そこをピッタリ合わせようとする事なんて無理。
まだまだ若かった僕たちは、お互いの常識をぶつけて、自分に揃えようとしていました。
硬直状態が続き、とても謝る気にもなれなかった時に、僕はよく無言でいきなり抱きしめていました。
照れ隠しも含めて、わざと痛がるように。
そうすると、雪解けは早いのです。
「なんかもう、いいかな…」と。
ウヤムヤにして流す事も、夫婦関係においては重要だと思う経験です。
49歳になり、以前ほど激しい喧嘩はなくなりました。
それでも、いきなり抱きしめます。
いい歳した夫婦が…と思う人もいるかと思いますが、
いい歳した夫婦だからこそ、スキンシップが大切かと思います
。
生涯、僕は男として生き、妻には女として生きて欲しいと思っています。
そのためには、理屈ではないスキンシップがとても大切だと思っています。
話しが夫婦ネタになりましたが、主題は握手でした（笑）
人間関係を構築していく時、握手って本当に早いですよ。
モヤモヤした相手でも、まぁいいか…と自然になるチカラがあります。
初めましての方だと、一気に距離が縮まります。
理屈抜きでオススメします( ´∀｀)
最後まで読んで下さり、心から感謝致します！
動画メッセージ
開運セラピスト 中和田オサム
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