ウサギとカメのカメ的なアラフォー -21ページ目

ウサギとカメのカメ的なアラフォー

のんびり、日々思ったことを書いています。

こんにちは!

 

この前、ブックオフで

エターナルサンシャインのDVDを

買いました。

 

 

バレンタインデーにまつわる

映画です。

 

観た感想は

 

ベタな恋愛ではなかった。

面白く

世にも奇妙な物語を思い起こす

そんな映画でした。

 

恋の痛みを知るすべての人々へ

と、パッケージに印刷されていました。

 

切ないとはまた違う

傷口をえぐられるかのような

痛みでした。

 

また、バレンタインデー短編小説が

できましたので、近々発表します。

こんにちは!

今回もバレンタインデー小説を書いたので

アップします!

 

楽しんでいってくださいね!

 

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私は美人と縁があるらしい。

 

といっても、美人と付き合えるわけではない。

行く先々で美人といわれる人たちに会う。

私はいくつも職を変えてきたが

職場で必ず一人美人に出くわすのだ。

 

私が20代だったころ、とある会社に入った。

小さい会社であったが、事務で

かなりの美人が一人いた。

 

「こんなくそ会社早く辞めてやりたいよ。

俺がこの会社に残ってるのは事務のAさんがいるからだよ。

あぁ、Aさんからいつかバレンタインチョコ欲しいな」

 

そう話すのは私より一年先に入った先輩の同僚だ。

彼の言う通り、この会社は決していいとはいえなかった。

それは、給料面で、社長の態度で、職場の雰囲気で。

 

「もうすぐ、バレンタインならAさんからもらえるんじゃ

ないんですか?」

 

「いや、Aさんはバレンタインやんない主義なんだよ。

彼女がチョコ配ってるの見たことないよ」

 

彼の話は本当らしい。

バレンタインデーが近づくにあたって

その話がどこからともなく流れていた。

 

そんな折、

社長室に私が呼び出された。

隣の事務室を抜けて社長室に入ると

頭に血を上らせた鬼の形相の社長が座っていた。

 

「お前、何やってんだよ。また、同じミスしてんじゃん。

マジで会社傾くよ」

 

20代の社員のミスで傾く経営の

会社もどうかしていると思うが、

私は罵声に耐えるしかなかった。

 

一通り終えると私は事務室を抜け

会社の外の自販機で意気消沈しながら

コーヒーを飲んでいた。

 

すると、Aさんも自販機のところに姿を現し

コーヒーを買った。

 

私はというと、泣いてしまうのではないかという気持ち

だったので、あまり人と会いたくなかった。

 

「すごかったね。社長」

 

彼女が私に話しかけてきた。

 

「ええ、はい」

 

寒空の中、温かったのは

コーヒーとAさんのその一言だった。

 

「まぁ、いろいろあるよね、仕事だと。

私も社長から、結構言われてて。ま、さっきほどではないにしてもね。

ほんとは、私に外部の広報というか接客対応させたいみたいなの

社長は。でも、私断ってんのよ。」

 

彼女の美貌なら抜擢されてもおかしくないと

私は思った。

 

「そうなんですか。広報やりたくないんですか?」

 

「うん、そいういうのやりたくないの。事務がいいわ。

なんだか、いろいろやってみないかと誘われたけど

全部断った」

 

「いろいろ断った?」

 

「いや、昔ね、ここじゃなくて、芸能関係の仕事とか」

 

「へー、すごいっすね。スカウトですかね?」

 

「まぁね。あ、これ○○くんにあげる」

 

そういうと彼女はポケットから透明な袋に

包装されたチョコを私にくれた。

 

「私、会社では配ってないからみんなには秘密ね」

 

そういうと彼女は仕事に戻っていった。

 

社長に怒鳴られたおかげで

Aさんからバレンタインデーチョコをもらえた。

 

しかし、彼女にホワイトデーのお返しをする前に

彼女は会社を辞めていった。

 

私も早々に会社を辞めてしまったが

一年先輩の同僚はやめる気配はなかった。

 

美人と縁があるうちに美人と付き合いたいと

思っているが、そればかりは難しい問題である。

 

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いかがでしたか?

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

こんにちは!

 

バレンタインデー小説を書くことが

マイブームです。

 

今回も楽しんでいただけるでしょうか?

 

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私は、マーブルチョコレートが好きになれない。

カラフルな見た目はいいのだがどうも

味が好きになれないのだ。

 

チョコレートの苦みを感じてしまうせいだろうか。

 

そんな嫌いなマーブルチョコレートを

見ると、必ず思い出す女性がいる。

職場でアルバイトとして入ってきた彼女。

当時、高校生で、個性的な女の子であった。

 

彼女が入ってきて最初のバレンタインデーが

近くなったころ。

職場のみんなで好きなチョコレートの話になった。

 

「俺は、マーブルチョコがどうにも好きになれないな。

単純においしくないと思う」

 

私は正直に思った通りに口にした。

みんな談笑モードで和やかな雰囲気だったのだが、

一人だけ眉間にしわを寄せ、会話に割り込んできた人間がいた。

 

「ひどいです。あんなにかわいいマーブルチョコを

嫌いだなんて」

 

そういうとみんな、彼女の方を見た。

彼女は真っ白な生地にマーブルチョコのような柄の

入ったポップなトートバッグを肩に下げていた。

 

その場にいた全員が爆笑し、

彼女がプイとバックヤードからいなくなった。

いや、あんたがマーブルチョコ好きかどうかは知らんし、

と思い、あの子がいるとなぜか古臭い漫画

みたいなノリになるのがむず痒かった。

 

 

そして、バレンタインデーの日に

彼女から筒に入ったマーブルチョコレートをもらったのだ。

 

「いや、好きじゃない言うたやん」

「バレンタインデーチョコですよ。嬉しくないんですか」

 

そして、私は家に帰ってから息子にそのままあげた。

息子は大喜びでパクパク食べていた。

その姿を見て妻は、私が作った黒焦げになった

炒め物を食べたときと同じ顔になった。

 

その次の年にはマーブルチョコの筒が二倍大きなものに

なった。

 

あるとき、私はどうして彼女がそんなにマーブルチョコが

好きなのか聞いてみた。

 

「80’sが好きなんです。」

「80’s?シンディーローパーとか?」

「音楽も80’sが好きですが、なんというか色使いとか

そういうものが」

 

そういうと彼女はスマホを取り出し、彼女の住んでいる

部屋の写真を私に見せた。

 

なるほど、80’sが好きだということがその色から

インテリアから、滲み出てきた部屋だった。

 

彼女は学校を卒業すると、インテリアデザインの学校へ

入学しバイトをやめていった。

 

最後のバレンタインデーで

彼女は私にm&m'sのチョコをプレゼントしてくれた。

マーブルチョコあげてごめんなさいと書かれた

メッセージカードが添えられていた。

 

m&m'sも嫌いだよと心の中で呟き

どこまでも、ズレた感覚だと思ったが

彼女が私にだけ趣味の話をしたのは

たぶん、私もまた彼女と同じ無神経さを持っていたからだと思う。

 

才能とは別のところでシンパシーを感じられたのが

どうにもしゃくだったが。

 

彼女からのマーブルチョコレートがなくなって

息子はというと全然気にしていなかった。

 

マーブルチョコのことを聞くと

なにそれ?といった感じだった。

 

息子よ、お前もまた俺らの系譜を受け継いでいるなと

思った。

 

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いかがでしたか?

次回もお楽しみに!