9000マイルの約束 | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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9000マイルの約束/ベルンハルト・ベターマン
¥2,325
戦犯としてシベリアに抑留された後、3年の歳月をかけ9000マイル(約1万4208キロ)の距離を歩きつづけ、祖国ドイツに帰還したひとりの兵士の命を賭けた悲愴な旅を、壮大なスケールで映画化した真実の物語。監督は「カスケーダー」のハーディ・マーティンス。ユーラシアの雄大にして厳しい大自然を舞台に苛酷なロケを敢行、臨場感溢れる映像がスクリーンに展開する。
 第二次世界大戦中、捕虜となったドイツ人中尉のクレメンス・フォレル。彼は戦争終結後、戦争犯罪人として他の3000人の捕虜とともにシベリアへと送られる。途中までは鉄路で、そして最後は徒歩で、極寒の地シベリアにようやく辿り着いたときには、飢えと寒さで3000人いた仲間は3分の1にまで減っていた。そんな彼らを待ち受けていたのは、氷の砂漠に囲まれた鉛鉱山での苛酷な強制労働だった。愛する家族に再び会いたい、との強い思いが、フォレルを不可能と思われた脱走へと駆り立てる。一度は失敗する彼だったが、ドイツ人医師の協力でついに収容所からの逃走に成功する。
隠れた名作。158分もありますが、絶えず「追われている」という緊張感があり、見るものを飽きさせない。ドキュメンタリーのような作品だと思っていたのですが、冒険活劇のようで、面白い。逃亡劇、凍死寸前のサバイバル、色んな場所での出合いや別れ、裏切り、執念深く追ってくるロシア兵のカメリアフ中尉、そして家族愛。。この作品がつまらないという人はあまりいないと思う。ラストは、分かっていても号泣してしまった。(TωT)
戦争がいかに愚かな事という監督のメッセージのようなものも、ひしひしと伝わって来た。レンタル屋でミニシアターなどに陳列されていると思うで、壮大で感動する映画を観たい!なんて気分なときにでも。