消された暗号 BRICK  | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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BRICK‐ブリック‐
¥3,440
カリフォルニア郊外のサンクレメンテ高校。学園のアウトサイダーを貫くブレンダン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、「私、ヘマしたの」と電話ごしの悲痛な叫びとともに、意味不明の言葉を残した元恋人エミリー(エミリー・デ・レイヴィン)の身を案じて、彼女のゆくえを追う。エミリーの周辺に現れては消える不審な人物たち。学園のマドンナ的存在のリッチガール、ローラ(ノラ・ゼヘットナー)。演劇部の花形女優カーラ(ミーガン・グッド)。現在のエミリーの恋人で、マリファナ中毒者のドート(ノア・セガン)。生前のエミリーから謎めいた電話を受けていたブレンダンは、わずかな手がかりをもとに調査を開始し、学園の闇に迫っていく。
2005年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、そのオリジナリティが高く評価されて、審査員特別賞を受賞。『ツイン・ピークス』のデヴィッド・リンチを凌ぐ才能と、『レザボア・ドッグス』のタランティーノを超えるインパクトと映画業界から注目を浴びたライアン・ジョンソン監督。彼が今世紀のアメリカ映画界を牽引するフィルムメイカーとなるのは必至だろう。観るたびに新たな発見の喜びが味わえる蟲惑的なディテールに満ちた映画的感性に裏付けされた『BRICK -ブリック-』は、一度嵌ると抗うことのできない、“ブリック”=麻薬さながらの過激で危険な魅力を放つ。

今、一番注目している監督。次回作は菊地凛子/エイドリアン・ブロディ出演決のこと。
ハードボイルド(ハンフリー・ボガートのような)小説を思わせるような語り口がとてもユニークでオマージュと斬新な監督のセンスが見事に融合している。かなりツボに入った映画。監督のお気に入りの映画は「マルタの鷹」「三つ数えろ」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」だそうで、この作品を思い出しながら観るとより一層楽しめ、ニヤリとさせられます。スタイリッシュな映像で王道のフィルムノワールを学園ものにして新しい作品に仕上げている。ネオノワールとも言うべき作品。カメラワークも独自で監督のこだわりを感じる。

↑○○を超えた!なんて言っていますが、それは少し言い過ぎかも。でも、斬新で映画ファンを唸らせる作品となっていると思う。 クリエイター系のお仕事している方はかなりツボに入る作品だと思いますよ!