二つ目になって地元で隔月の勉強会を始めました。二席ずつ伺うので、持ちネタも増やさなくてはなりません。
この噺は、はやし家林蔵師匠から習いました。ウチの師匠も演るのですが、この噺は問答の場面が
一番の見せ所、最も本物らしい禅宗の僧に見えるのは…と、林蔵師を選びました。
協会の事務所の二階で、テープに録らせていただいて、話し終わった後で仕草の稽古です。そして、それもすんだ後で、林蔵師は一冊の本を出しました。
筑摩書房刊古典落語第二期第三巻です。ここに、『こんにゃく問答』が載っています。正蔵(先代、つまり彦六)師のですね。で、不明な事があれば、これを参考にと頂戴しました。
一ト月の稽古の後、勉強会でネタ下ろし。出来はどうだったンでしょうかねぇ。あまり記憶がないですね。この噺は、噺自体がしっかりとしていて、良く出来ていますから、なんの技法も要りませんね。教わった通りに丁寧になぞって演れば、ちゃんとウケてくれます。
それから二十年以上も演ってませんでした。七年前に再び演ろうとしてテープと台本を出しましたが、荒れ寺の情景描写の言立ての処がチョット忘れているだけで、後は自然に言葉が出て来ました。これも噺自体がしっかりしているので、忘れていなかったンです。ああ、勿論真面目に稽古したからでもありますよ。
その時に友人の曹洞宗の僧に、問答の修行をしているDVDを見せて貰って、所作を勉強しました。頭も坊主にしたもンですから、これはオイラの十八番(おはこ)にしたいと思っています。いじる所は無いと思っていますが、もっと面白くなるような工夫はしたいですね。
( 2011年12月24日 )