FT-726 修理 | Ham Radio 修理日記

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FT-726 2mの送信が出来ないとの事でお預かりしました。
 
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内部を開けると黒のミニミニコンがついています、交換は後にして
2mの送信を先に修理します。
2mのユニットを開け調べると、送信8Vがかかっていません、リレーを制御している
Q19 トランジスターが死んでいました。
C89のケミコンがほぼショート状態だったので壊れたと思います。
 
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リレーは動作するようになりましたが、8Vの電圧が不安定です。
リレーに接点復活剤を使ったのか?接点がベトついています、
接点洗浄剤をかけ接触不良を直した所、8V安定しました。
 
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しかしまだパワーが出ません、アンプ部を追いかけるとこれです、
フェライトコアの止めに使ってあった、ボンドが水分を含みFETの足が錆びて無くなっていました、
幸い根元は残っていたのでメッキ線を繋ぎつけた所、無事にパワーが出るようになりました。
 
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次にCWで送信状態になりません、FT-726はキーを押下するだけでセミブレークインで送信するはずです。
TXユニットのQ31 MC14011が不良です。
 
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交換しCWでも送信するようになりました。
 
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気合を入れてケミコン60個を交換します、やはり液漏れが発生しリードが腐食していました。
 
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すべてのユニットを再調整し、清掃、錆びたビスを交換し完了です。
 
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