IC-706 144MHzと50MHzの受信感度が悪いとの事で預かりました。

まず内部を確認すると水が入った様で、腐食しています。
原因かどうか分かりませんがアルコールで洗浄します。

まずは144MHzの感度不良から、SGから+60dB入れないと受信しません、
144MHzのRF部はHFのPA部についています、
調べるとRFアンプのチップチョークが欠落しています。

外れたパーツが見当たらないので新たに取付、感度が復活しました、
取れた原因は電源のコネクターがガタつき、チップに接触外れたと思われます、設計ミスでは?
1R2Jと表示があるのがチップチョークです。

次に50MHzの感度不良、送信後良くなったり不安定です、
これの原因はリレーの接触不良でした、1個不良ですが3個同時交換し復活です。
リレーはDS-1-M-DC12Vですが入手不可能で、代替部品としてAG 201344だそうです。

腐食の影響は致命的ではありませんでしたが、再調整が必要でした。
7MHzのバンド拡張のダイオードを取付完了です。
