JRC NRD-1003A 短波受信機 | Ham Radio 修理日記

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電源が入らないとの事で預かりました、
船に積まれていた受信機だそうです、ラックに入っていたのでしょうかカバーがありません。
アルミのシャーシーでバンドは100KHz~28MHzまでカバーします、
300KHz~600KHzがメインでしょうか、バンドが独立しています。
 
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確認すると電源は入っていますが、ダイヤルランプが点いていません、
受信ノイズもかすかに聞こえる程度で、SGから信号を入れても感度0です、
SPOT XATLに切り替えるとある程度受信しますが感度不良です。
資料が全くないので手探りで調べますが、受信機なのでそれほど複雑ではありません。
電源部から調べると、12V系等電圧は出ています。
底面の真ん中が電源部、サンケンのREG ICですね。
右がVFO、左が1stMIX~AF、AGCユニットが入っています、奥に見えるコネクターは
各ユニット調整用エクステンションボードです、さすがプロ仕様!といっても資料が無いので触れず…
 
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受信できない原因は、VFOのOSCが発振していません、FETに電圧がかかっていません
調べるとVCCに入っているケミコンがほぼショート状態、
交換すると、FETに電圧がかかりスピーカから大きなノイズが出るようになりました、
 
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SGから信号を入れるとハイバンドまで感度良く受信できます。
資料が無いので下手に触れません、
ダイヤル指針と周波数だけをトリマーで合わせました。
 
右がFIX CHユニット、右と真ん中がVFO、高級なエアバリが使ってありますね。
一通りチェックし良さそうなので、完了としました。
 
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