IC-370A 430MHz M57704M(10w) \78,500 1980年

トップが分離出来るワイド機(Dev±13KHz)です、20KHzステップ専用でシンプルな無線機です、

点検してみると、Devは6KHz位に下げてありますが、変調感度が低く-25dBm程度しかありません、
標準ではマイクアンプ内臓の純正マイクを使うようです。
現行のコンデンサーマイクを使えるように改造、マイク感度の調整用入力抵抗を変更し-55dBmまであげました。
(変調感度とは、MAX Dev±4.8KHz 0dBmからマイク入力レベルを下げ正弦波になるレベル、Dev±3.5KHz
もしくは±3.0KHzになった時のマイク入力レベル)

メモリーは4chですが、メモリーCHから周波数が変更できるので、
VFOが5つある様に使え不便はありません。
現行のICOMの無線機にも採用されている方式でこの頃からだったんですね。
PLLは送受5MHz毎4波調整が必要です、すべてのユニットが両面スルホール基板を
採用している為か、半田不良は見当たりませんでした。

受信感度も思ったより良く、SINAD-8dBμ程あります、
受信音は聞きやすく好みの音がします、変調は少し高音が伸びている様です。
